片町線の終点はどこに?消えた「片町駅」の跡をたどる

はじめに:大阪中心部から静かに姿を消した駅
先日紹介した、汐見橋駅・湊町駅の記事では、
「大阪中心部にありながら、どこかレトロで寂しげ」
という共通点を持つ駅を取り上げました。
今回のテーマである「片町駅」も、まさに同様のジャンルに属する「静かに消えた駅」です。
片町線の終点はどこだったのか?
そもそも「片町線」とは?
片町線とは、京都府の木津駅から大阪府の京橋駅までのJR路線のことを指しています。
最近では「学研都市線」と呼ばれることが多くなりましたので、この「片町線」という言葉は、あまり聞かなくなりました。
かつての終着駅は京橋ではなかった
現在、「片町線」の大阪側の終点は、京橋駅になっています。
しかし、一昔前までは、「片町線」の終点は、名前の由来ともなっている「片町駅」でした。
京橋駅の隣の駅として、わずか500メートルの場所に終着駅・片町駅が存在していたのです。
片町駅は、一体どこへ消えてしまったのでしょうか?
消えた片町駅の場所と面影
片町駅はどこにあったのか?
現在の片町橋北詰の交差点付近に「片町駅」はありました。
ここからは、隣駅だった京橋駅も見えています。
消えた片町駅と京橋駅との距離は、わずか500メートルだったようです。
なぜ廃止されたのか?
終着駅でありながら、片町駅には、
・乗り換えの利便性なし
・周辺の再開発の恩恵も少ない
という「孤立した終着駅」という側面がありました。
一方で、隣の京橋駅は、
・京阪電車
・大阪環状線
との乗り換えができ、利用者は増えていきました。
こうして、片町駅の存在感は徐々に薄れていきました。
1997年の転換点:片町駅の廃止と大阪城北詰駅の誕生
1997年、JR東西線の開業に伴い、片町駅は正式に廃止となりました。
そのかわりに誕生したのが、現在の「大阪城北詰駅」です。
実は、東西線計画段階での仮称は「片町駅」でした。
その名前が採用されなかったこともあり、今でも地元では
「大阪城北詰駅を片町駅に改名してほしい」
という声が残っているそうです。
同時に、路線名も片町線から学研都市線へと変更されました。
片町駅を思い出しながら
私自身、片町駅を利用した経験はありませんが、京橋駅の近くに、少し寂しげに佇むその駅舎を確かに目にした記憶はあります。
「いつでも乗れるだろう」
と思っているうちに、駅は姿を消してしまいました。
今思えば、一度でいいから乗っておけばよかったと、少し後悔もしています。
片町線という呼び名を残したい
片町駅が廃止されてから、もう30年近くになります。
それでも歴史の中で確かに存在した駅です。
その記憶をつなぐ意味でも、私はこれからも「学研都市線」ではなく、あえて「片町線」という呼び方をしていきたいと思います。
【関連記事】大阪に眠る「鉄道の裏歴史」はこちら:
















ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません