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出版不況は「紙か電子か」の問題ではない…スマホデトックスが教えてくれた、読む・考える余白の話

社会・時事

2025年、紙の出版物(書籍・雑誌)の市場規模が、半世紀ぶりに1兆円を割り込んだというニュースがありました。


電子書籍を含めても市場全体は縮小しており、「出版不況」がいよいよ数字として突きつけられた形です。

このニュースに触れたとき、私は

「やはり紙の本は厳しいのか」
「電子書籍への移行が進まなかったのか」

といった、よくある二項対立では、どうしても説明しきれない違和感を覚えました。

なぜなら、これは媒体の問題ではなく、

「読む・考えるという行為そのものが、社会から押し出されつつある話」

に見えたからです。

即検索・即動画の社会で、文章は読まれなくなった

私たちの生活は、ここ数年で劇的に変わりました。

・分からないことがあれば、すぐに検索
・少しでも退屈を感じたら、ネット動画
・考える前に、AIに聞く

これは合理的で、便利で、ある意味とても正しい行動です。

私自身、ITコンサルタントとして、こうした技術の導入や活用を25年以上、仕事にしてきました。

ただ、その一方で、こんな変化も起きています。

・文章を最初から最後まで読むことが減った
・すぐに答えが出ない問いに耐えられなくなった
・考えを頭の中で転がす時間が消えていった

出版不況は「本が売れなくなった」という結果でしかありません。

ただ、その前段には、

「読む」「考える」ための余白が、生活の中から消えつつある

という現実があるように思えます。

若者にとって、紙か電子かは、そもそも二択ではない

この話をすると、どうしても

・紙の本 vs 電子書籍
・書店 vs ネット販売

といった議論になりがちです。

ただ、正直に言えば、これは私のようなおじさん世代の発想だと思っています。

今の若者にとって、

・漫画
・ファッション雑誌
・情報系コンテンツ

これらは、有料・無料を問わず、ほぼすべてネット上で読めます。

学校の授業でもタブレット端末が使われ、そもそも「紙の本を読む」という選択肢自体が、日常に存在しないケースも珍しくありません。

これは、良い悪いの話ではありません。

環境が違うだけです。

紙の本に親しんできた世代と、最初からデジタル前提の世代では、前提条件が根本的に異なります。

だから私は「若者が本を読まなくなった」と嘆く気はありません。

それは、あまりにもフェアではないからです。

私がスマホデトックスを始めた理由

こうした社会の変化を感じる中で、私は個人的に「スマホデトックス」を意識的に進めることにしました。

今まで、私のデジタル利用は、体感的に

・スマホ:5割
・パソコン:5割

くらいでした。

移動中、待ち時間、ちょっとした隙間時間。

気づけば無意識にスマホを開き、検索し、ニュースや動画を眺めている時間に…。

そこで、私は、スマホデトックスを決意し、今では、次のような比率を意識しています。

・アップルウォッチ:2割(ほぼ健康管理・通知確認)
・スマホ:1割(移行できない一部アプリのみ)
・パソコン:7割(仕事・ブログ)

深く考えること、書くこと、読むことは、パソコンの前でしかやらないようにしています。

スマホは、極力「思考の入口」に置かない。

アップルウォッチがあるおかげで「連絡が来たらどうしよう」という不安もほぼ消えました。

結果として、スマホを触る時間は大きく減り、その分、本を読む時間が確実に増えました。

現時点においては、この試みは個人的には「まずまず成功している」と感じています。(まだ2週間程度しか経過していませんが)

体系的に整理された「本」を読む意味

スマホやネットの記事、動画は、断片的な情報を得るにはとても優れています。

一方で、本には、今でも代替しづらい価値があります。

・思考が体系的に整理されている
・前提条件や論理の流れが明示されている
・読み手にも、一定の集中を要求する

特に、資格試験向けの書籍には、独特の強みがあると感じています。

たとえば、

・不動産の話であれば「宅建士」
・お金や制度の話であれば「ファイナンシャルプランナー」
・ITの話であれば「情報処理試験」

資格取得については、実務では使えない等、批判的な声もよく聞きます。

ただ、これらの試験対策本は、合格する・しないにかかわらず、

長年積み上げられてきた知識と、最新の制度・技術を、非常にきれいな形で整理してくれています。

単なるノウハウ集ではありません。

その分野を考えるための「共通言語」や「地図」について、実務者・経験者が、まとめて手渡してくれる。

もはや「体系的」という言葉を超えて、考えるための土台を整えてくれる知識だと感じています。

この土台があるかどうかで、ネット記事やAIの答えをどう咀嚼できるかが、大きく変わってきます。

出版不況の正体と、私が選びたい生き方

出版市場の縮小は、今後、止まることはないでしょう。

本が売れなくなること自体は、もう避けられない流れだと思っています。

ただ、それは

・日本人の頭が悪くなった
・活字文化が終わった

という話ではありません。

「考える余白を奪う環境が、あまりにも強くなった」

その結果が、数字として表れているだけだと私は見ています。

だから私がやりたいのは、出版文化を守る運動ではありません。

若者を説教することでもありません。

ただ、私自身の生活の中に、

・読む時間
・考える時間
・答えを急がない時間

を、意識的に取り戻したいだけです。

最近、書店が減ってきたと思いませんか?

私は書店が好きでよく足を運んでいました。

ある本を買いに行ったとき、その本を探しているうちに、思いがけない感じで、また別の本に出会う。

立ち読みしているうちに、逆の分野はどうなっているのだろう…、また別の分野にハマり出す。

その結果、何時間も書店をうろうろ…。

こんな感じの余白です。

スマホデトックスは、テクノロジー否定ではありません。

主体性を取り戻すための、私の個人的な調整です。

ITコンサルタントとして合理化を語りながら、個人としては、あえて非効率を選ぶ。

その矛盾を抱えたままでも、

「考える力」

だけは手放さないで維持していたい。

これは私個人のひとつの選択にすぎないわけですが…

出版不況のニュースをきっかけに、改めていろいろ考えさせられました。

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Posted by かずきび47