阪急梅田駅の不思議な切符の謎とは?

※この記事は2019年に書いたものを2025年時点の情報に更新しています。
はじめに:今では見かけなくなった「切符」の雑学
駅の改札を眺めてみてください。
今では、ほとんどの人がICカードを使っていることに気づきます。
SuicaやICOCAなどのICカードをかざして、「シャリーン」という音で、スマートに改札口を通過していくのが分かります。
もちろん、私もICカードを使用しています。
最近は、「切符」の存在を知らない若者も増えていると聞きます。
券売機で切符を購入し、駅員さんに一枚一枚チェックしてもらっていた日々が懐かしいです。
今回は、この切符にまつわる話をしていきたいと思います。
阪急梅田駅の切符に隠された「田」の違和感
阪急電車の梅田駅。
言わずと知れた、大阪を代表するマンモス駅です。
JR線や御堂筋線といった各線とも接続していて、多くの利用者が行き交っています。
切符の「梅田」の「田」が変?
あなたは、この梅田駅で切符を買ったことがありますか?
もし、買ったことがない場合は、たまには、切符を手にして見てください。
そして、梅田駅の「田」の文字に着目してみてください。
よく見ると、「田」という表記ではなく、「口」の中に「メ」と書かれていることが分かります。
どことなく、おみくじの「凶」という漢字にも似ています。
印刷ミスのようにも見えます。
しかし、実は、定期券や回数券カードなどでも、同じ字体が使われていることが分かりました。
常用漢字を調べて見ましたが、「口」の中に「メ」が書かれている漢字はありませんでした。
では、一体、なぜ、このような表記になっているのでしょうか?
なぜ「田」が特殊表記なのか?
昔は駅員が「目視」で切符を確認していた
梅田駅も開業当初は、普通に「梅田」表記の切符だったそうです。
特別な表記になったタネ明かしは、駅員さんが改札口で切符を確認する作業にありました。
今でこそ、自動改札機が当たり前のように設置されていますが、昔は、係員が改札に立って、一枚一枚、切符を確認していました。
そこに、大阪特有の事情が絡み合ってくるのです。
似た駅名が多く、誤認が発生していた
阪急には、駅名に「田」という漢字が使われている駅が、梅田駅の他に5つも存在しているのです。
・阪急神戸線・・・園田駅
・阪急宝塚線・・・池田駅
・阪急京都線・・・富田駅
・阪急千里線・・・吹田駅、山田駅
大阪って「田んぼ」王国なんですね…。
当時は、係員が切符を目で見て確認していたので、「梅田駅」と「吹田駅」を見間違うケースが多発していたそうです。
特殊な「梅田」の「田」が生まれた理由
そこで考案されたのが「口の中にメ」
そこで、梅田発の切符だけ「田」を区別する方法が考え出されました。
・梅田の「田」だけを別の字形に
・他駅と一目で区別できるように
・昭和期の現場発の工夫だった
現在も切符や定期券に残る「昭和の名残」
自動改札が当たり前になっても、この特別な字体は残っています。
ICカード全盛の今となっては不思議に感じますが、
当時の現場の事情を知っている人からすると納得の理由かもしれません。
まとめ:何気ない切符にも梅田駅の歴史が宿っている
昔の改札の光景を知っている人にとっては懐かしい「豆知識」。
普段はICカードを使っている方も、一度切符を買って確認してみてはいかがでしょうか。
※2025年現在でも、この字体は阪急の切符や定期券にしっかり残っています。
















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