金融機関は「雨の日に傘を貸さない」って本当?小さな法人経営で痛感したこと

はじめに:小さな法人でも避けられない「決算書チェック」
私は、小さな合同会社の経営者です。
規模は小さいですが、コンサルティングや不動産など、複数のビジネスを手掛けています。
複数の金融機関から融資も受けています。
融資を受けている場合、毎年、決算が終わった頃、出来上がった決算書を、金融機関に提出・チェックしてもらうという儀式があります。
これは、会社員や個人事業主には馴染みのない世界かもしれません。
しかし、例えるなら、
「子どもの頃に通信簿を親に見せる瞬間」
あの感覚にとても近いのです。
金融機関に決算書を提出するのは「通信簿を見せる」のと同じ
成績が良ければ褒められる、悪ければ呼び出される
通信簿で「5」が並んでいれば、親も先生もニコニコ。
しかし「1」「2」が並んでいれば、呼び出されて叱られ、計画表や改善表を作らされる…
法人の決算書も、これとまったく同じ構造です。
・黒字であれば → スムーズに閲覧され、問題なし
・赤字であれば → 「経営は大丈夫ですか?」と厳しいチェックが入る
金融機関は、数字で企業の健康状態を判断します。
「晴れた日に傘を貸し、雨の日には貸さない」の正体
黒字のときは融資が通りやすい
金融機関の世界では、有名なフレーズがあります。
「金融機関は晴れた日に傘を貸し、雨の日には傘を貸さない」
よくできた言葉です。
金融機関は、黒字で調子が良いときには積極的に融資してくれます。
つまり、資金繰りを安定させたいなら、調子が良い時にこそ借りておくべきなのです。
赤字になってからでは遅い理由
一方、資金繰りが苦しくなってから融資を申し込んでも…
・赤字決算
・手元現金の枯渇
・支払いの遅延
こうした状態では、金融機関は一気に慎重になります。
決算書は通信簿と違い「黒字=優秀」とは限らない
節税で赤字にすることもある
学校の通信簿は「5=優秀」で分かりやすい世界でした。
しかし、法人の決算書はもっと複雑です。
・節税効果を狙って「あえて赤字」にしている
・黒字でも手元に現金がほとんどない
・粉飾ではないが、利益とキャッシュが一致しない
決算の数字は、あくまで姿勢を表したもの。
本当の体力は、手元現金の厚み=キャッシュポジションで決まります。
まとめ:銀行融資の本質は「信用」と「タイミング」
金融機関は冷たいわけではなく、リスクを最小化するのがお仕事です。
だからこそ、
・晴れの日=黒字のとき → 傘を貸す(=融資が通りやすい)
・雨の日=資金が尽きたとき → 傘を貸さない(=融資が厳しい)
という構造になるのです。
小さな法人ほど、調子の良い時にこそ、資金調達しておくことが、将来の安心につながります。
そして、決算書は通信簿と似ていても、「黒字=優秀」とは限らないのが法人経営の奥深さではないかと思っています。
















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