雨の日には傘を貸さずに、晴れた日には傘を貸す…これなーんだ?

私は、小さな合同会社の経営者です。
規模は小さいですが、コンサルティングや不動産など、複数のビジネスを手掛けています。
複数の金融機関から融資も受けています。
融資を受けている場合、毎年、決算が終わった頃、出来上がった決算書を、金融機関に提出・チェックしてもらうという儀式があります。
先日、私も金融機関に決算書を提出し、いろいろ情報交換をしてきました。
会社員や個人事業主の方はイメージが湧きにくいかもしれませんよね。
この儀式は、子どもの頃の通信簿みたいなもので、通信簿をもらった日に両親や親戚に見てもらうのと似ています。
秘密にしたい、うやむやにしたい場合もあるでしょうが、そうもいかなかったのではないでしょうか。
通信簿が5ばかりで、成績が非常に良かったのであれば、みんなから褒められるので、なんの問題もありません。
ただ、1や2のオンパレードで成績が悪かった場合、先生から呼び出しされることがあります。いろんな先生から怒られたり、両親から勉強計画を作らされたり…。
法人の決算書も全く同様です。
黒字であれば問題ありません。
ただ、赤字であれば、融資はしてもらいにくいですし、金融機関からは
「おたくの会社の経営、大丈夫ですか?」
と疑いの目でチェックされます。
”金融機関は晴れた日に傘を貸し、雨の日には傘を貸してくれない”
よくできた言葉です。
金融機関は、黒字決算のときにはお金を貸してくれます。
このため、法人の資金繰りをよくしたければ、調子のいいときにできるだけ借りておく必要があるのです。
資金繰りに困り始めて、赤字になってからでは、金融機関はお金を簡単に貸してくれません。
あと、法人の決算書が、子どもの頃の通信簿と少し異なる点は、
「黒字=優秀」
とは限らないことでしょうか。
がんばって節税して、わざと赤字にしているケースもありますし、黒字でも手元にある現金がかなり不足しているときもあります。
そういった意味では、学校の通信簿よりも法人の決算書のほうが奥が深いですかね…。
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