FIREの「FI度」を見える化する5軸フレームワーク考察

FIREのFI(経済的自立)を「段階」で捉えるという発想
FIRE(Financial Independence, Retire Early)
言葉だけはすっかり浸透しましたが、その実態は「FIの度合い」によって大きく姿が変わります。
本記事では、FI(経済的自立)を定量的に捉えるためのフレームワークを
昭和→平成→令和の「生き方の変化」に合わせて整理していきたいと思います。
昭和:人生3ステージ時代のシンプルな収益モデル
私は、昭和・平成・令和の3つの時代を生きてきました。
昭和〜平成初期までは、人生はほぼ次の3ステージで説明できました。
・学生(依存)
・社会人(労働)
・老後(年金)
FIという発想もなく「会社に勤める=収入の柱」というモデルが一般的でした。
FIを3軸で整理してみる
まず、FIを分解するために以下の3つの軸を定義します。
①他人のお金(親・配偶者などへの依存)
②自分の労働収入(会社員・自営業者)
③社会のお金(年金・社会保障)
この3つで昭和の生き方はほぼ説明できます。
| ①他人のお金 | ②自分の労働収入 | ③社会のお金 | |
| 【A】学生・専業主婦など | ○ | ||
| 【B】会社員・自営業者など | ○ | ||
| 【C】年金生活者・障害者など | ○ |
昭和モデルは「A・B・Cの3型」で完結
【A】学生・専業主婦 → ①依存
【B】会社員 → ②労働
【C】年金生活者 → ③社会保障
非常にシンプルで、選択肢も少ない時代でした。
平成:副業解禁により「複線的な働き方」が登場
バブル崩壊後、終身雇用・年功序列の崩壊によって価値観が変化します。
・会社に依存しない働き方
・夫婦共働きの一般化
・副業の解禁
ここで、FIを考える軸に副業収入が加わります。
4つ目の軸が登場
①他人のお金
②自分の労働収入
③社会のお金
④自分の副業収入
| ①他人のお金 | ②自分の労働収入 | ③社会のお金 | ④自分の副業収入 | |
| 【X】副業もち主婦・学生 | ○ | ○ | ||
| 【Y】副業サラリーマン | ○ | ○ | ||
| 【Z】副業持ち年金生活者 | ○ | ○ |
平成モデルの特徴
【X】学生・専業主婦でも副業 → ①+④
【Y】副業サラリーマン → ②+④
【Z】副業×年金 → ③+④
昭和時代の固定化したモデルから複線化したモデルへ。
令和:FIRE登場で「貯蓄・運用の軸」が独立する
令和になると、FIREが一気に普及しました。
特徴は
「働かずに生活できる状態」
を作るための資産蓄積と運用が独立した軸として認識されるようになったことです。
5番目の軸:自分のお金(資産運用・取り崩し)
①他人のお金
②自分の労働収入
③社会のお金
④自分の副業収入
⑤自分のお金(資産・運用益)
| ①他人のお金 | ②自分の労働収入 | ③社会のお金 | ④自分の副業収入 | ⑤自分のお金 | |
| 完全リタイア | ○ | ||||
| セミリタイアA | ○ | ○ | |||
| セミリタイアB | ○ | ○ | ○ | ||
| 働く高齢者 | ○ | ○ | ○ | ||
| 筆者(私) | ○ | ○ | ○ |
FIREを分類すると見えてくる「FIの段階」
完全リタイア
・労働収入なし
・社会保障に依存しない
・⑤自分のお金で生活
いわゆる「FIREの完成系」です。
セミリタイアA(運用型)
・労働なし
・④副業=資産運用と捉えるパターン
・⑤も併用
配当金生活など、実質FIREと同じ働き方。
セミリタイアB(労働少なめ)
・労働は「最低限」
・④⑤が並行
・FI度は高いが、完全独立ではない
働く高齢者
・②労働+③年金+⑤貯蓄
FIREとは異なりますが、収入源が複数ある状態です。
筆者(私)の位置づけ:FIは「複合型」に進化する
私は、
・②コンサル労働
・④不動産収入
・③障害年金
・⑤貯金はほぼゼロ
という少しレアな複合型モデルに分類される状態です。
あなたのFIタイプはどれ?一度立ち止まって考えてみる価値あり
・労働にどれだけ依存しているか
・社会保障にどれだけ依存しているか
・自分のお金をどれだけ準備できているか
・副業はあるか
・貯蓄・運用はどの段階か
現在の立ち位置がわかると、
「どこを強化すればFI度が上がるのか」
がはっきり見えます。
FIREを目指す人も、そうでない人も、今回のフレームワークが一つの物差しとなると思っています。















