地下鉄なのに3階に駅!? 高架より上を走る地下鉄・弁天町駅の不思議な構造とは

地下鉄なのに地上3階? 大阪に存在する「逆転現象」
「地下鉄」と聞けば、誰もが「地面の下を走る電車」をイメージしますよね。
ところが大阪には、この常識を覆す珍しい場所があります。
なんと、地上を走る高架鉄道よりも「さらに上」を地下鉄が走っているのです。
今回は、その不思議な構造を持つ「地下鉄中央線・弁天町駅」を紹介していきたいと思います。
JRより高い位置にある地下鉄・弁天町駅とは
JR環状線と地下鉄中央線が交差する駅
大阪の港区にある「弁天町駅」。
かつて近くには交通科学博物館(鉄道博物館)があり、多くの鉄道ファンで賑わっていた駅です。
この駅には、JR逢坂環状線と地下鉄中央線(現・大阪メトロ中央線)が乗り入れています。
高架を走るJR、そのさらに上を走る地下鉄
まず、JR大阪環状線は高架、いわば「2階」を走っています。
しかし、驚くべきはその上です。
環状線高架のさらに上(3階相当の高さ)に、地下鉄中央線の弁天町駅があるのです。
地下鉄なのに、完全に「空中駅」となっています。
地上駅でも高架駅でもなく、構造だけ見ると「天空の地下鉄」といった状態です。
一体なぜ、このような奇妙な構造になっているのでしょうか。
地下に作れなかった理由:大阪ベイエリア特有の「地盤」
埋立地で地下が不安定
弁天町を含む大阪ベイエリアは、もともと埋立地でした。
このため、
・地盤が柔らかく沈下しやすい
・地下にトンネルを作ると水害リスクが高い
といった地下鉄に向かない条件が揃っていました。
地下を避けるため、あえて高架へ
そこで、中央線は、地下を掘るのではなく、地上の高架構造で建設されることになったのです。
その結果、
・地下鉄なのに地上を走る
・しかもJRより上の階層を走る
という珍しい構造が生まれたわけです。
京セラドーム大阪で「ジャンプ禁止」の理由も同じ
実はドーム周辺も地盤が弱い
弁天町の近くには京セラドーム大阪があります。
ここには、他のドームには存在しない奇妙なルールがあります。
「観客がジャンプしてはいけない」
という禁止事項です。
理由は明快で、
周辺の地盤が弱いため、節制ジャンプで震度3程度の揺れが生じる可能性があるからです。
・地下鉄弁天町駅が3階にある
・京セラドームでジャンプ禁止
これらはどちらも地盤の弱さという共通の背景から生まれた現象なのです。
大阪ベイエリアはこれからどう進化する?
弁天町周辺を含む大阪西部のベイエリアは、大阪・関西万博(2025)、そのごの統合リゾート施設などで注目され、開発も進んでいく地域です。
地盤そのものは変えられません。
ただ、それに合わせた技術と街づくりで、安全に魅力あるエリアへ発展していってもらいたいと思います。
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