脳を活性化させる第一歩…カギは答のない未来を考える思考力!

学歴社会。
ブームは過ぎたとは言え、学歴偏重社会は、現在も根強く残っています。
令和の時代においても、学歴詐称問題が騒がれている自治体もあるくらいです。
クイズ番組では、知識をたくさん持っていると、頭の良い人に見られます。
知識を得ることは重要です。
ただ、それだけで満足していいのでしょうか?
知識力と思考力の定義①
「知識力」をX軸。
「思考力」をY軸。
私は、この2軸が揃って、はじめて脳は活性化されると思っています。
私の知人に、物理がとても得意な人がいました。
その人は、いつも次のような話をしていました。
「英語や社会は暗記科目なので苦手だ。物理は何も覚えなくても公式は自分で導き出せる。思考力さえあれば点数はとれる。物理は楽だ!」
同じような意見をもっている人は多いでしょう。
しかし、私の中では、その物理ですらも、学校教育においては、暗記科目のひとつに過ぎません。
公式や公式の導き方、解法、問題のパターンを記憶しておけば、点数は取れます。
受験物理は、問題に対して、答がただひとつ決まります。
正解への導き方を繰り返し練習すると考えれば、暗記科目とみなしてもよいはずです。
クイズ番組も、答があります。
当たり前ですが、クイズ番組や受験では、答がある問題しか作りません。
これらは、すべて知識力を試すものだからです。
では、「思考力」とは、一体何なのでしょうか?
私は、思考力とは、
「答のない問題について、考える力」
だと思っています。
世の中の問題は、答のある問題よりも答のない問題のほうが多いと言われています。
少子高齢化問題、拉致問題などの社会問題が、長年、解決できないのも、誰も模範解答をもっていないからでしょう。
今の社会は残念ながら、「知識力」を測定するものさしはあっても、「思考力」を測定するものさしはありません。
誰も評価・採点ができないからです。
このため「知識力」だけで頭の良し悪しが評価される社会に傾いているのです。
答がないということは、正解もないということです。
当然のことながら、不正解もありません。
管理職などで必要と言われているマネジメント能力。
これも、混沌としたプロジェクトの中で、正解がなく、なんとか状況を打破しようと考えるものであり、これこそが「思考力」なのでしょう。
知識力と思考力の定義②
別の視点で見てみましょう。
「知識力」は過去の情報、「思考力」は未来の情報を扱うものだと考えられないでしょうか。
クイズも受験問題も、すべて誰かが経験したことのあることを問題にしています。
つまり、過去の情報を知っているか知らないかを試していることになります。
それに対して、未来に起こりうることは誰にも分かりません。
これを、何らかの根拠に基づいて、未来のことを予知・定義していく力こそが「思考力」だと言い換えることもできます。
・知識力(X軸)・・・「答がある」「過去の情報を扱う」
・思考力(Y軸)・・・「答がない」「未来の情報を扱う」
この2軸で考えてみると、2軸思考法により、人間は次の4パターンに分類することができます。
①知識力(X軸)=高い、思考力(Y軸)=高い
②知識力(X軸)=高い、思考力(Y軸)=低い
③知識力(X軸)=低い、思考力(Y軸)=高い
④知識力(X軸)=低い、思考力(Y軸)=低い
まず、①は言うまでもなく一番優秀なグループになるため、議論の対象から外します。
そして、④は誰も目指していないと思うので、議論の対象から外します。
問題は②と③の扱いです。
②は、知識が豊富で試験が得意だけど、未知の物事には尻込みしてしまう人たちです。
③は、逆に知識はないので試験は苦手だけど、未知の物事に対してもなんとかやっていける人たちです。
③が重要であるという声は少しずつ浸透してきています。
ただ、既存のものさしでは、まだまだ②が評価されているような気がします。
ただ、昨今のAIブームで、仕事がなくなるという話もよく見かけるようになりました。
言うまでもなく、AIが得意とするのは②の領域です。
AIは、過去の情報は膨大に蓄積できますし、ルールやパターン認識にも強いです。
このため、ルールに従ってコマを動かし、勝ち負けの決まる囲碁や将棋では、人間よりもAIが優位に立つ領域になります。
ただ、答がなく、根性・抽象的・玉虫色・好き嫌いで解決を導く力は、AIはまだまだ人間にかないません。
つまり、③の領域は人間優位だと捉えることもできるのです。
我々人間が、②と③のどちらの領域で生存していくのが賢明なのか、おのずと見えてくると思います。
②から③へ。
「知識力」から「思考力」へ。
我々がすべきことは、明確になってきました。
ただ、具体的には、何をどうやっていけばいいのでしょうか。
思考力を向上させるためには?
私は「何事も予想してみること」が、思考力を鍛える秘訣だと考えています。
・人に尋ねる前に、一歩立ち止まって、回答を予想してみる
・本日の記事を読んで、一週間後の動きを予想してみる
・GoogleやChatGPTで検索する前に、一歩立ち止まって、結果を予想してみる
地味ですが、このような小さな思考の積み重ねが、「思考力」を磨いていくことになるのではないかと私は考えています。
あ、そうそう。
この記事も、ぜひ疑ってみてくださいね。
私も正解は持っていないのですから。
















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