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扇町公園に残る「謎の番号ベンチ」の正体とは?消えた学生相談所の思い出も

2020年8月18日大阪中部

大阪梅田の東側に広がる「扇町公園」。

最寄りの駅は扇町駅で、現在は、キッズプラザ大阪関西テレビ社屋に隣接する、にぎやかなエリアとして知られています。

しかし、ここには、今は消えてしまった「ある歴史」や「知る人ぞ知る不思議な遺構」が残っています。

今回は、この扇町公園にまつわる2つの思い出を紹介したいと思います。

①扇町公園の「番号付きベンチ」は、実は飛び込み台だった

1〜9の数字が付いた謎のベンチ

扇町公園の南西側には、小さな休憩スペースがあり、そこに1〜9の番号が書かれたベンチが並んでいます。

初めて見ると、

「なぜベンチに番号?」「オブジェ?」

と不思議に思うはずです。

しかし、種明かしは意外なところにありました。

正体は「大阪プールの飛び込み台」

このベンチの正体は…

かつて、扇町公園にあった大阪市営プールの「飛び込み台」だったのです。

現在も扇町プールはありますが、90年代半ばまでは、ここに巨大な大阪プールが存在し、のちに港区へ移転することが決まりました。

その際、

「大阪プールがここに存在した証を残したい」

という思いから、飛び込み台だけがベンチとして再利用され、現在まで残されていたのです。

事情を知ってからあらためて見ると、もう「ベンチ」ではなく「飛び込み台」にしか見えなくなります

ちょっとした都市遺構として、散歩のついでに訪れると面白いスポットです。

②かつて扇町に存在した「学生相談所(学相)」

90年代の扇町は少し暗い場所だった

私が大阪の学生だった1990年代前半。

今の明るい扇町とは異なり、夜はやや薄暗い印象のある場所でした。

その扇町公園の南西部、道路を挟んだところに、学生たちが常に列をつくる小さな建物がありました。

その正体こそ…

「学生相談所(通称:学相)」

になります。

「明日1万円ほしい」学生を救ったアルバイト斡旋所

インターネットが普及する前の時代です。

ここでは学生証を提示するだけで、今日・明日すぐに働ける短期バイトを紹介してくれていました。

例を挙げると、

・展示品を見ているだけの「暇すぎるバイト」
・印刷所で紙を延々と出し入れする「ハードなバイト」
・接客しながら楽しく働ける飲食店のバイト

報酬はだいたい1件1万円。

「あと1万円必要!」

という学生は、迷わずに学相へ向かっていました。

人気バイトはジャンケンで決定

人気のある案件には応募が殺到し、なんとジャンケンで選考という原始的な方法がとられていました。

・勝ってバイトを獲得したこともある

・負けて帰ったこともある

・友人同士で来た人に譲ったこともある

そんな記憶が、今も鮮やかに残っています。

いつの間にか消えてしまった場所

しかし、この学生相談所は、2000年代半ばにひっそりと閉鎖してしまったようです。

あまりに日常的な存在だったため、

「気づいたら消えていた」

という喪失感を覚えた人も多いのではないでしょうか。

SNSや求人サイトで瞬時にアルバイトが見つかる現在、学相のような

「その場でジャンケンして決まる文化」

が復活することは、もうないでしょう。

便利になった一方で、どこか寂しさもある…

そんな時代の移り変わりを感じます。

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Posted by かずきび47