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三角形の重心みたいに…大阪の「本当の中心」は意外なところにある

2025年11月21日大阪その他

三角形の重心。

数学が苦手な方でも、聞いたことはありますよね。

三角形の三本の中線が交わる、あの一点。

紙で三角形を切り抜いて、鉛筆の先で支えると、ふしぎとバランスよく立つ…

それが重心です。

実は「大阪府」にも同じように重心が存在します。

しかも、面白いことに、重心は次の2種類があり、この2つはかなりズレているのです。

・地理的な重心
・人口的な重心

順番に見ていきたいと思います。

地理的な重心は大阪市南部に存在する

形として「大阪のど真ん中」になる場所

大阪府は、北は能勢の山地、東は生駒山地、南は和泉山脈、西は大阪湾という構造になっています。

これらを含めた大阪府全体の「形の中心」を計算すると、意外にも大阪市の南部寄りに重心があることが分かります。

阿倍野区〜住吉区あたりという説

具体的には、阿倍野区晴明丘住吉区帝塚山付近という計算例もあります。

いわば、大阪府という紙を手のひらに置いたら、このあたりが「ど真ん中」になるイメージです。

人口の重心はもっと北東に寄っている

吹田・豊中・東大阪側へ重心が動いていく理由

ところが、人口の重みで見ると、大阪府の中心は大きく北東側へ寄ります。

理由はシンプルで、北摂(吹田・豊中・茨木)、そして東大阪・八尾といったエリアの人口が多いためです。

・千里ニュータウン
・江坂〜新大阪ライン
・大阪市北区〜福島区の都心部
・東大阪市・八尾市の住宅密集地

このあたりが強く「人の重さ」を北東に引っ張る構造になっています。

梅田〜北摂ラインが強すぎる現実

大阪市内の中心機能も、梅田・中津・天六など北側が圧倒的な強さを誇っています。

再開発中のうめきた2期、新御堂筋沿線の強さ、JR京都線・御堂筋線の鉄道利便性などが、人の流れを北側に集中させているのではないかと思われます。

このため、人口的な重心は年々じわじわと吹田市寄り/東大阪市寄りへ移動していると言われています。

2つの重心のズレが語る「大阪らしさ」

地形・交通・開発の流れがそのまま反映

・地理的な重心:大阪市南部(阿倍野・住吉)

・人口的な重心:北摂・東大阪方面(吹田・豊中・東大阪)

このズレは、大阪府が、

「山と海にはさまれた狭い平野に、北側に伸びる都市軸を形成してきた」

という歴史そのものです。

人口的な重心の移動は「大阪の未来を示す針」

さらに言うと、人口的な重心はゆっくり北東方向へ動いています。

北摂の開発、東大阪の住宅地化、うめきたの新開発など、現在の大阪の伸びる方向と完全に一致しています。

つまり、人口的な重心の動きは、

「大阪の未来を示すコンパスの針」

のようなものだと捉えています。

地理的な重心と人口的な重心のズレを知るだけで、大阪という都市の特徴や発展の方向性が、地図の上で立体的に浮かび上がってくるのです。

どの市町村が大阪の重心を引っ張っているのか?

なお、大阪府内のどの市町村が「重心の位置」に大きく影響しているのかも、少し触れておきたいと思います。

結論から言うと、重心を強く引っ張っているのは、次の3つのエリアです。

・大阪市北部(北区・淀川区・東淀川区)
・北摂エリア(豊中市・吹田市・茨木市)
・東大阪市・八尾市などの東部エリア

これらは人口規模が大きいだけでなく、いずれも「大阪市の北東側」に位置するという共通点があります。

てこの原理のように、北東方向に人の重みが集中することで、人口的な重心が年々そちらへ移動していると考えられます。

逆に、堺市や泉州(岸和田・貝塚・泉佐野など)は人口が多いものの、南側・西側へ広く分散しているため、重心を大きく動かす力は比較的弱いとされています。

つまり、

「北摂+大阪市北部+東大阪」の三角形が、大阪の重心を北東へ押し上げている

というわけです。

重心を分析するというのも面白いですね。

大阪の地形・歴史・都市構造をもっと深く知りたい方はこちら:

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Posted by かずきび47