子どもが3人いる家庭はとても助かる「多子世帯の大学授業料無償化制度」とは?

2025年時点で、私は5人家族です。
私と妻に加えて、子どもは3人いて、上から、大学1年生、高校1年生、中学2年生です。
対象者が少ないため、あまり大きく報道されていませんが、扶養している子どもが3人以上いる世帯については、
「多子世帯の大学授業料無償化制度」
という新しい制度が2025年度より実施されています。
我が家もこの制度の対象となってます。
今回は、この制度の概要を簡単にお伝えしたいと思います。
多子世帯の大学授業料無償化制度とは?
まず、対象者は、3人以上の子どもを扶養している家庭となります。
子ども2人では、本制度の対象とはなりませんので、ご注意ください。
3人兄弟の1番上の子どもが、例えば、私立大学に合格した場合、入学金26万円、年間授業料70万円が補填されるという制度になります。
一定数の単位を取得するなど、成績に関する条件はありますが、所得制限はありません。
国公立大学、短期大学、専門学校や自宅外通学など、条件はケースバイケースです。
詳しくは、こちらの文部科学省のページをご覧いただければと思います。
ちなみに、私の子どもは、今春より私立大学に通学しています。
4月から9月が前期、10月から3月までが後期となっています。
前期の授業料が80万円、後期の授業料が80万円、合計すると、年間授業料は約160万円となっています。(高い…。)
この出費はかなり大きいです。
後期(10月から3月まで)の授業料を支払う時期は9月です。
このとき、いったん半期分の授業料80万円を支払うことになります。
ここで、先ほどの多子世帯の教育支援額70万円の半分である35万円が、還付されることになります。(ややこしくなるので、入学金の話はいったん横に置きます。)
よって、実質80万円−35万円=45万円の負担で済むことになります。
前期(4月から9月まで)の授業料を支払う3月にも、同様に、実質45万円を負担することになります。
ざっくり言えば、私の息子が通っている私立大学の年間授業料は約160万円ですが、90万円程度に減額されることになるのです。(完全無償化ではないです。半分くらい補填されるイメージです。)
これは非常に助かります。
多子世帯の大学授業料無償化制度の注意点
ただし、本制度には注意点があります。
子どもが3人いるからといって、ずっと使える制度ではないのです。
私の家族を例に挙げて見ていきたいと思います。
私の子どもは3人です。
2025年時点では、大1、高1、中2です。
このとき、大1は本制度の対象となり、授業料は安くなります。
2026年は、大2、高2、中3となり、この場合も、大2は本制度の対象となります。
2027年は、大3、高3、高1となり、この場合も、大3は本制度の対象となります。
では、2028年はどうでしょう。
大4、大1、高2となります。
この場合、なんと、大4と大1の2人が本制度の対象となるのです。
そして、2029年はどうでしょう。
もし、就職、大2、高3となった場合、私が扶養する子どもは2人になるため、大2は、本制度の対象ではなくなります。
大学院1、大2、高3となった場合、大学院1は大学生ではなくなるため、本制度の対象ではなくなります。
ただ、私が扶養している子どもが3人であることには変わりないため、大2に関しては本制度の対象となります。
まだ始まったばかりの手探りの制度です。
具体的な手続や、入金タイミングなど、明確な資料はほとんどありませんでした。
ここで書かせていただている例も、文部科学省の担当や、大学の窓口に電話で聞いてまとめたものです。
さまざまなケースが想定されるため、ちょっとややこしいですよね。
さいごに一言
多子世帯の大学授業料無償化制度。(上限額があるので無償化という言葉には違和感がありますが。)
子どもが3人いる世帯には、大学の学費が一定額減免される制度です。
我が家にとっては、経済的な負担はかなり軽減され、本当にありがたい制度となっています。
ただ、子どもが3人いない世帯や、子どもがいない世帯、独身世帯…の方々からすると、支払った税金が、この制度のために使われているとなると、いろいろと思うところはあるのかもしれません。
それに、この制度があるからといって、子どもを3人以上産みたいと思う人が、将来的に増えていくとも思えません。
ましてや、予算の都合もありますし、この制度が、いつまで続くかも分かりません。
我が家は、子ども3人を育てるために、結構お金がかかってましたし、たまたま運良く、本制度の対象となっていましたので、フル活用させてもらうことにします。
ただ、客観的に見ると、
”この制度・不公平感は一体なんなんだ!”
という意見・批判も多いのでしょうね…。
いかがでしょう。
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