パニック障害と白地図は似ている?…あまり嬉しくない恐怖の塗り絵とは?

私はパニック障害持ちです。
うつ病も含め、もう8年以上、通院しています。
通院している病院の他に、救急病院や救急車が近くにないと、不安になってしまいます。
このパニック障害、私は、世間で言われているイメージよりも、はるかに恐ろしい病気だと思ってます。
いつどこで過呼吸になり、呼吸が乱れるか分かりません。
私のイメージでは、急に空気がなくなり呼吸できなくなるイメージです。
息を吸っても吸っても肺に酸素が入ってこないような感じです。
ただ、実際には、パニック症状に陥っているだけで、酸素濃度はたっぷりな状態なんです。
脳やら心臓やらを検査しても、異常はなし。
肉体的な疾患は、全く見られないのです。
生死に関わることもないようです。
とはいえ、いつどこで発症するか分かりません。
突然なので、本当に恐ろしい病気です。
このパニック障害、私の中では、子供の頃、地理で学習した白地図に似ています。
地理で、場所や首都などを覚えたら、白地図を塗りつぶしていきましたよね。
一度、パニック障害になったら、私の中では、その時間・場所・雰囲気が、すべて脳に記憶されます。
古い記憶で言えば、私が幼稚園のとき。
プールで水を顔につけられなかった私は、先生の手で、顔を水の中に沈められました。
ひーっ!
顔を上げた私はそのとき、あわてて息を吸って吸って吸い続けました。
50年近く経っても、そのときの記憶、息づかいは、色褪せることなく、そのときの先生の顔も名前もプールの場所も鮮明に覚えています。
この吸って吸って吸いまくる感じが、現在のパニック障害に繋がっていると、私は確信しています。
嫌な記憶はリセットしたいところなんですが、私には、そんな器用なことはできません。
電車の中、駅の中、散髪中、歯医者の治療中、買い物の最中、新幹線の移動中、高速走行中、打ち合わせ中…
などなど。
例えば、リラックスしている散髪中にパニック障害になったときがありました。
散髪中、髭剃りの後、顔にパックのようなものをかけられた瞬間、その冷たさによって、幼稚園のときのプールで経験した水の冷たさが思い出されたのです。
しかも、その場から逃げることもできません。
なんとか、その場は耐えぬきましたが、どうなるかと思いました。
すると、それ以降、散髪に行くたびに、パニック障害のことを思い出し、再発の恐怖と戦うことになるのです。
このように、過去にパニック障害が発症した場所・ポイントは、消えることなく、どんどん増えていきます。
私の頭の中にある白地図がどんどん塗られていくのです。
逆に言えば、生活圏内がどんどん狭くなっていく感じです。
そのうち、安心して生活できる場所がなくなるんじゃないかという恐怖もあります。
心療内科から処方されている薬で、いつもパニック障害をコントロールしているんですが、限界はあると思ってます。
このパニック障害になった記憶をリセットし、白地図を真っ白に戻す機能が本当にほしいです。
そして、パニック障害とは無縁の生活をしてみたいです。
さらに、パニック障害との切り分けは難しいんですが、最近は広場恐怖症もひどいです。
だんだんと白地図に塗る箇所がなくなってくるんですが。
もしも、仕事をしなくてもよくなり、ストレスがほとんどなくなったとしたら…
私のパニック障害はは完治するのでしょうかね…。
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