新大阪駅の新幹線ホーム5号車付近に存在する謎の階段の正体は?

私は大阪に住んでいます。
仕事の都合上、出張が多いため、新大阪駅から東京駅まで東海道新幹線をよく使用させてもらっています。
このとき、いつも気になっていることがあります。
新大阪駅の新幹線ホームの5号車付近には、いつも閉鎖されている謎の階段が存在しているのです。
もちろん、エスカレーターもありませんし、いつも柵で閉鎖されているため、業者含め、誰も使ってないように見えます。
ホームのど真ん中にあるにもかかわらず、かなり謎めいてます。
今回は、その謎の階段の正体を突き止めるために、いろいろ調べてみました。
謎の階段は複数存在していた!
私が着眼したのは、新大阪駅の新幹線ホーム5号車付近にある謎の階段でした。
ただ、ウロウロしているうちに、新大阪駅の在来線ホームにも同様の謎の階段を見つけました。
「関係者立ち入り禁止」と書いてあり、こちらも謎の階段を使用することはできません。
ただ、先ほどの新幹線のホームにあった謎の階段は、完全に閉鎖されており、誰も使っていない感じでしたが、在来線の謎の階段は、奥の方には灯りが見え、現在も誰か関係者が使用しているようにも見えました。
新幹線と在来線、それぞれにある閉鎖された謎の階段。
何か関係があるのでしょうか?
新大阪駅の待ち合わせ場所
階段に入れない以上、調べようがないので、少し視点を変えてみましょう。
新大阪駅には、地上1階に、昭和風の喫茶店や居酒屋の並んでいる「味の小路」と呼ばれる飲食街があります。
その少し東側に、広くて少し薄暗い広場があります。
その中央には、なんとなく新幹線を匂わせる車輪のオブジェが飾られています。
この場所自体、新幹線と何か関係があるのでしょうか。
コインロッカー、コンビニ、トイレは並んでいますが、明らかに何もない薄暗い広場です。
私は、この薄暗い広場が、先ほどの謎の階段と関係があるのではないかと考えました。
そして、今から40年近く前、私が修学旅行で九州に行った時、新大阪駅で集合したことを思い出しました。
薄暗い空間の少し西側のバス・タクシー前の広場で、スキー客などの団体客が並んでいる姿は、現在もよく見かけます。
ただ、私が覚えているのは、もう少し東側の薄暗いスペース。
この薄暗いスペースには、団体の待合室のようなものがあったはずなのです。
早速、ネットで検索。
このおぼろげな私の記憶は正しく、2009年までは、新大阪駅の1階には団体待合室があったとのことです。
謎の階段の正体は?
新大阪駅1階に存在していた修学旅行や団体旅行向けの団体待合室。
これは団体旅行の減少や、駅の再編成に伴い、2009年に廃止されたそうです。
そしてなんと、この消えた団体待合室は、新幹線改札と在来線改札を結ぶ特別通路とつながっていたようなのです。
団体客が改札を通らずに、スムーズに乗り換えできるような仕組みになっていたのだと思われます。(おそらく一般のお客さんは使えなかった通路なのでしょう。)
もうお分かりですよね。
新大阪駅の新幹線ホームと在来線ホームに存在していた謎の階段。
これは、かつて、1階に存在していた団体待合室と在来線、新幹線をつないでいた地下通路とつながっている、現在は使われていに階段の遺構なのでしょう。
1階団体待合室の跡地は、先ほどの「味の小路」東側の階段横の薄暗い広場です。
この奥のほうに人の少ないトイレがあります。(空いているので結構オススメです。)
このトイレの少し奥に、関係者立ち入り禁止のスペースを、現在(2025年時点)もガラス越しに確認することができます。
何かいろいろ入り組んだ通路があるのを肉眼でも確認できました。
消えた1階団体待合室と、在来線ホームと新幹線ホームは、この地下通路でつながっていたのではないかと、私は確信しました。
写真や画像が残っていないため、なんとも言えませんが、もっと詳しい情報をお持ちの方がいれば、教えていただけると大変嬉しいです。
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