私の好きな言葉「プロアクティブ」の意味とは?

座右の銘…。
というほどではないかもしれませんが、私には好きな言葉があります。
「プロアクティブ」
あまり聞きなれない言葉かもしれません。
ただ、私は、仕事でも普段の生活でも、常にこの言葉を強く意識しています。
簡単に見ていきたいと思います。
「プロアクティブ」の意味
プロアクティブ(proactive)とは、直訳すると「先読み」「積極的な」となります。
反対語は、リアクティブ(reactive)で、こちらは「後手の」「消極的な」という意味です。
言葉的には、なんとなくイメージが伝わったのではないでしょうか。
ただ、私の意識しているプロアクティブは、もう少し拡張的です。
単に先を読むだけではありません。
私の考えるプロアクティブは下記のように定義しています。
”リスクを先読みした上で、自分でゴールを描き、そこへ向けて先手でアクションを起こす”
言葉通り、先読みすることだけでなく、
自分の手で先にアクションを起こす
という点が含まれていることが重要なんだと思っています。
プロアクティブは、プロアクションの形容詞形です。
プロ(先に)+アクション(行動する)
プロ(先に)で先読みしてゴールを定義。
アクション(行動する)で自律的にアクションを実施。
これはまさにコンサルタントに必要となってくるスキルです。
ただ、この考え方・意識は仕事の現場だけでなく、日常生活にも適用可能です。
「プロアクティブ」の活用例
「プロアクティブ」の適用例をいくつか見ていきたいと思います。
仕事で活用する「プロアクティブ」
恒常的に仕事が忙しいあなた。
目の前の作業量が多いのは、あなたの能力の問題ではないことがほとんどです。
これは、当初の目的や計画、作業範囲(スコープ)が不適切なケースが多いのです。
例えば、最近流行りのDX。
DXとは、ITを活用することで業務的な効果を出していく業務改革のことです。
ほとんどのプロジェクトにおいて、若手は、データ検証やIT構築テストなど、作業量が多くなる傾向にあります。
納期までに間に合わないので残業過多になる…。
頑張ってITを導入したけど、思ったように効果を出すことができず、ITそのものが形骸化していく…。
よくあるケースです。
これは、いつの間にか、目的がITを導入することにすり替わっている点に起因します。
作業量が多いのは計画そのものがおかしいのです。
その計画の前に、そもそもメンバーに目的が浸透していないこと自体が問題なのです。
経験上、このことをわかっているコンサルタントは、プロアクティブにより、先読み・アクションをとります。
リアクティブ的に、膨大な作業をサポートすることはしません。
組織の変革やマインドチェンジ、計画の見直しなどのアクションを起こします。
レールの上をどうがんばって走るかに頭を使うのではなく、レールそのものを敷き直すことに頭を使うのです。
日常生活で活用する「プロアクティブ」
先ほど、私は次のように言いました。
「プロアクティブ=先読み+アクション」
まず、2000年頃に、私が先読みした結果を見てみましょう。
①この先、少子高齢化は避けられず、老後の年金はあてにならない
②ゼロ金利政策により、当面の間は、低金利状態が続く
③企業のドクターと言われるコンサルタント市場は今後拡大する
では、これらに対する私のアクションです。
①管理不能な年金制度に左右されないよう、老後の収入源として最低限の生活ができるように不動産賃貸業を開始した
②無利子で借りた奨学金や低金利固定ローンの返済はできるだけ先延ばしした(既に完済)
③コンサルタントとしてスキルを磨き市場価値を高めた
結果的に、私にとっては、いずれも望ましい展開となりました。
では、私の現在の先読みをひとつ挙げるとすると…
「就職氷河期世代が老後になると、医療制度(事後治療)が成り立たなくなる」
これに対して、私のとっているアクションは…
「寝たきり・認知症などの予防のため、知力・体力を維持すべく、適度な運動・自己啓発を継続する」
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「プロアクティブ」
こんな言葉・考え方もあるんだなと、頭の片隅にでも置いていただけると幸いです。
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