セミリタイアに対する私の考え方…ビジネス3分法とは?

今回は、久しぶりに、セミリタイアのことについて、書いてみたいと思います。
セミリタイアといっても、定義はいろいろあるという認識です。
このため、個人的には、人それぞれ、自由に使い分ければいいと考えています。
私の中では、半分くらい働いて、半分くらいリタイアしている状態をセミリタイアと呼ぶようにしています。
類似に、FIREという言葉もありますが、これは完全にリタイアしている(労働していない)ということで、セミリタイアとは区別することにしています。
その意味では、週3日だけ働いて生活している私は、セミリタイアしていることになります。
ビジネス3分法とは?
ここで、少し視点を変えてみましょう。
財産3分法という考え方があるのは、ご存知かと思います。
これは、株式、債券、不動産に資産をバランスよく分散しリスクヘッジする投資手法のことを指しています。
この考え方を拡張させて、以前、私はビジネス3分法という言葉を定義・提唱させていただきました。
ビジネス3分法とは、働き方・稼ぎ方を、下記の3つにうまくバランス・分散させることで、ビジネスを進めていくという考え方です。
①事業による収入
②ペーパーアセットによる収入
③ハードアセットによる収入
ひとつひとつ見ていきたいと思います。
①事業による収入
これは人間による労働収入を意味しています。
時間を切り売りして、自分の体で働くことで収入を得る、実態のあるビジネスのことを指しています。
私の場合、コンサルティング業になります。
多くの会社員の方々は、この①の一本足打法で、週5日会社勤務しているのではないでしょうか。
堅実な稼ぎ方とも言えますが、年功序列制度はすでに崩壊しています。会社はあなたの身分を一生保証してくれる時代ではなくなりました。クビを切られる可能性もありますし、病気で働けなくなるリスクもあります。このため、一番堅実だと思われた、労働収入だけの一本足打法は非常にリスクがあることが分かってきました。
実際、私もこのリスクが顕在化し、うつ病で会社員を退職せざるを得なくなり、現在のフリーランス生活に至っています。
②ペーパーアセットによる収入
ペーパーアセットとは、文字通り、紙ベースの資産のことで、具体的には、株、債券、投資信託などの金融商品を指しています。
ドルコスト平均法を活用し、時間を味方につけて、米国株などで積み立て資産を構築し、配当を得ていく手法がよくとられます。
貯金を投資に回すシンプルな手法ですので、今すぐにでも開始することが可能です。
現在貯金がある、もしくは、十分な時間をかけることで、ある程度の規模の資産が構築できれば、この手法では収益も安定してきます。
FIREを達成している方々は、ほぼこの状態に到達しているのではないかと思われます。
しかし、貯金や元手が少ない場合、安定した収益を得ることは非常に難しいです。時間もかかります。
元手があったとしても、為替や物価などの市況による影響で、収入が大きく左右されるリスクがあります。
私は、FXなどのハイリスク商品で、スワップ収入(配当や利息のような収入)に浮かれ、一瞬にして百万円が消えた苦い経験もしました。
③ハードアセットによる収入
そこで、ハードアセットによる収入が登場してきます。
いわゆる、不動産や太陽光パネルなど、実体あるモノへ投資して、家賃などの収入を得るというビジネスモデルです。
天変地異が発生しない限り、一度手に入れた不動産や太陽光が一気になくなることは、ほぼありません。
ワンルームマンションや一戸建てのアパートを現金・ローンなどで戦略的に購入し、家賃収入を得る。
私の場合、物件を複数保有していますが、物件の管理は、ほぼ管理会社に任せています。
このため、家賃収入は完全に不労収入となっています。
ただ、②のペーパーアセットとは異なり、下記のようなデメリットもあります。
・取引価格が高く、参入障壁も高い
・ミクロな視点での見極めが難しい
・流動性が低い(すぐに現金化しにくい)
ハードアセットについては、このようなリスクを理解した上で、進めていく必要があります。
まとめ
まとめます。
私の言うビジネス3分法とは、下記の3つにビジネスを分散させることです。
①事業による収入(労働収入)
②ペーパーアセットによる収入(ほぼ不労・配当収入)
③ハードアセットによる収入(ほぼ不労・家賃収入)
上述の通り、①②③すべて、リターンもリスクもありますので、うまく分散させる必要があります。
私も若手の会社員時代は①の労働収入だけでした。
ただ、忙しい日々の合間に、少しずつ、②の積立投資や、③の不動産賃貸業にも手を広げていきました。
フリーランスとなった今では、①②③それぞれ、バランスよくリスクヘッジできているつもりです。
今後、私は、週3日の労働収入を週2日の労働収入にできるように、①の比率をさらに減らし、②③に軸足を移していくつもりです。
冒頭の私の定義によると、セミリタイアは①がゼロでない場合、①がゼロになればFIREとなります。
ゴール!
…と思いきや、最近なんとなく、私自身のゴールは、FIRE達成後の生活ではない気がしています。
①の比率は小さくしていきますが、60歳を超えても、ゼロにはせず、可能な限り、社会活動は続けるつもりです。
そのほうが、体力的・知力的にも健康でいられるのかなぁと思い始めているからです。
”適度に働き、適度に休む”
私の理想とする働き方はまだまだ模索中ですが、じっくりと何らかの答えを見出していきたいと思っています。
ディスカッション
コメント一覧
まいど。パーフェク豚です。
稼ぐ力で3分法はその通りですね。何事も「分散」が必要になると思います。
50歳過ぎたら、セミリタイアぐらいが丁度いいと思います。
周りには「働いている」と言えるし、「社会とのつながり」もあるし、精神的にもいいです。
最近は、株の方が心配になって来て、まだまだだなと反省中です。
①経理、太陽光管理
②積立インデックス投信、日本個別株、小規模企業共済、iDeco、積立生命保険
③太陽光売電
法人・個人で守る力も強化中です。
ほんとFIRE達成がゴールではないんですよね。
最近、悩んでいたのが出口戦略で店じまいの仕方です。
法人・個人の辞め時、積立インデックス投信等の売り時等を退職金控除の5年から10年のルール変更となった時に、梯子を外されたように思ったので再考しました。
以前は辞め時は70歳ぐらいまでと思っていましたが、最近は66歳で引退しようと考えています。
私の場合は子供がいないので、しっかり使う事も大事だなと思っています。
パーフェク豚さん、コメントありがとうございます。
バランスよく分散した稼ぎ方・働き方。共感いただいてよかったです。
パーフェク豚さんは、私のビジネス3分法のさらに先を行ってて、介護もやっているんですよね。
私も、働きながらの介護には非常に興味があるので、パーフェク豚さんのブログはいつも参考にさせてもらってます。
あと、今回は書きませんでしたが、おっしゃる通り、法人・個人を使い分けて工夫することもポイントだと思ってます。
不動産や子どもがいると相続も絡んできますので、さらに複雑です。またそのうち別記事にしたいと思います。
引退時期や店じまいの方法は…
正直、私も悩んでます…