【令和版】ドラクエに学ぶライフプラン「死ぬ瞬間がお金持ち」

※本記事は、2018年に投稿済みの記事を令和版に更新したものになります。
あなたは、ドラクエ(ドラゴンクエスト)のゲームをしたことがありますか?
私は学生の頃、かなりハマって遊んでました。
ゲームを開始したばかりの頃は、主人公のレベルも低く、身につける武器・防具も弱いです。
このため、スライムなどの弱い敵をやっつけるのも苦労します。
ゴールド(ドラクエの世界におけるお金)も、なかなか貯まりません。
しかし、ゲームも後半から終盤になってくると…
主人公は経験値を稼いで、とても強くなっています。
武器・防具もダンジョンなどで取得することができるようになり、ゴールド(お金)に困ることはほぼなくなります。
そして、最後の敵(ラスボス)を倒す頃には、逆に、ゴールド(お金)は余りまくっていました。
私は子供心ながら、
”なんかもったいないなぁ”
とよく感じたものです。
日本人の資産構成
日本銀行が発表している資金循環統計のデータを調べました。
日本の金融資産を年齢別に見ると、大方の予想通り、高齢者に大きく偏在しているとのことです。
家計の金融資産、約2000兆円のうち、約6割を60歳以上の世帯が保有していることが分かりました。
しかも、このほとんどが、現金・預金という状況です。
ほとんどの日本人が、利息のつかない状態でお金を寝かせていることが分かります。
経済や景気の観点から見ると、なんともったいないことなのでしょう。
この眠っている1200兆円のお金が市場で回るようになると…
景気はかなり良くなると思いませんか?
ところがどっこい、この1200兆円は、ほとんど動かないのです。
なぜでしょう?
その理由は
「高齢者の漠然とした将来不安」
にあります。
お金を銀行にたくさん預けているのは、一部の資産家と高齢者だと言われています。
私のような就職氷河期世代を含め、若い世代の人たちの貯蓄額は微々たるものです。
このお金を持っている高齢者が、
「欲しいものがない」
もしくは
「欲しいものがあっても、将来が不安なので貯蓄に回したい」
と感じているので、お金は市場に出回らない構造になっているのです。
将来の何が不安だと具体的に言える人は少ないでしょう。
しかし、年金、介護、少子高齢化など、なんとなく不安そうだという思いは誰もがもっていると思います。
それを完全に払拭しないと、この先、この1200兆円のお金は眠り続けたままになるでしょう。
死ぬ瞬間が一番お金持ち
冒頭のドラクエの話に戻りましょう。
ドラクエの世界では、終盤になると、ゴールド(お金)が余ってしまい、使い道がなくなると書きました。
私は、私たちの人生も、ドラクエの世界と同様の構造になっているように感じています。
若い頃は、知恵や経験もなく、お金がなくて、四苦八苦して生活することになります。
中年になっても(特に就職氷河期世代は)、住宅ローンや子供の教育費などで、生活は豊かになりません。
しかし、がんばって経験を積んで高齢者になった途端、住宅ローンも完済し、資産も増えたけど、若い頃のような使い道がなくなります。
もしくは、医療費に使うことになってしまうのでしょうか…。
で、死ぬ頃になると、貯金したお金を、思っていたように使えないままだった…
という道をたどる人のなんと多いことか。
これは、誰もが他人事ではない話だと思います。
お金は元気なうちに、そして必要なうちに必要なことに使うのが一番です。
”お金は、なんとなく貯めるためのものではなく、あなたが必要なときに使うためにあるもの”
だと思うのです。
では、どうしたら、この状況を打破できるのでしょうか?
ライフプランとファイナンシャルプラン
あなたが、あなたの人生の中で、どのようにお金の計画を稼ぎ、そして使っていくのか、計画したものを
「ファイナンシャルプラン」
と言います。
ファイナンシャルプランナーと呼ばれる人たちが
「何歳で子供を産んで、何歳で住宅ローンを返済して…」
などと試算しているのを、テレビや雑誌など見たことのある人は多いのではないでしょうか。
あなたの将来のことは、あなたを含め、誰も分かりません。
しかし、ある程度、お金の出入りを予想しておくことは、とても重要なことだと思います。
一点だけ。
このファイナンシャルプランには、大前提があります。
お金を試算する大前提として、
「あなたがどんな人生を送りたいのか」
を明確にしておく必要があるのです。
これを「ライフプラン」と言います。
そもそも、ライフプランがないと、今後の人生でどれだけお金が必要で、その資産をどのように運用していくか、というファイナンシャルプランを立てることはできません。
あなたが生涯独身を熱望しているのであれば、子供や教育費のことは考える必要はないでしょう。
一生賃貸暮らしを考えているのであれば、住宅ローンの金利を考える必要もないでしょう。
若いうちに激しく稼ぎたいのか、安定した人生を送りたいのか、好きなことをして生活していきたいのか…。
まず、あなた自身が、あなたの人生をどうしたいのか、整理することが真っ先にすべきことなのです。
そうすることで、
「死ぬ時が一番お金持ち」
という状況を少しでも回避することができるようになるのです。
言い方を変えると、
「今がお金の使いどきだ!」
というポイントを明確にするイメージでしょうか。
ライフプランがあってのファイナンシャルプラン。
専門家に頼まなくても、雑誌やホームページには、簡単に診断するツールが散らばっています。
あなたも、一度、自分の人生を客観的に眺めてみませんか?
ディスカッション
コメント一覧
おもしろい記事ですね。
お金はしっかり稼いで、貯めて、そして使う事が大事ですよね。
ライフプランはほんと大切ですよね。漠然とした不安がなくなります。
なかなか先の事は見通せないないですが、50歳過ぎるとだいぶ見通せるようになると思います。
「ライフプラン」は結婚した時、子供が出来た時、会社を辞めた時とかに立てて、定期的に見直す必要があるように思います。
ライフイベント、収入、支出、家族構成、年金額でも大きく変わりますよね。
パーフェク豚さん、温かいコメントありがとうございます。
おっしゃる通り、ライフプランは人生の節目節目で見直したほうがいいんでしょうね…。
お金は稼ぐことばかりに目が行きがちですが「使うところでは使う」というのは本当に重要だと感じてます。
最近、高齢になって、お金を使うタイミングを見誤っているようなケースを多々見るようになったので、過去記事をリライトさせていただきました。
健康寿命や認知症なども絡んでくるので、引き続き、パーフェク豚さんのブログでも勉強させてもらいますね。