合同会社の役職名と英語表記:実務で押さえておくべきポイント

私は、フリーランスのコンサルタントです。
フリーランスと言っても、個人事業主ではなく、合同会社という法人を立ち上げて、法人で仕事を受注しています。
この合同会社という法人。
個人で稼ぐよりも、税金面でお得ですし、相続対策もしてくれる器となります。
私はとても気に入っており、今後も増加してくるのではないかと思っています。
ただ、知名度的には、まだまだ、あまり知られていないのが現状です。
そこで、今回は、この合同会社について、表記の観点から、簡単に紹介していきたいと思います。
合同会社の略称
例えば、「大阪気まま株式会社」という株式会社があったとしましょう。
この場合、簡略化表記すると、「大阪気まま(株)」となります。
では「株式会社大阪気まま」だといかがでしょう。
簡単ですよね。
「(株)大阪気まま」となります。
このように、株式会社の場合では、簡単な話です。
ただ、知名度のあまりない合同会社となると、話は少し難しくなります。
大阪気まま合同会社 → 大阪気まま(合)?
いやいや。
あと10年も経てば、一般的な表現になっているはずですので、これを機会に覚えておきましょう。
「大阪気まま合同会社」の場合、「大阪気まま(同)」
「合同会社大阪気まま」の場合、「(同)大阪気まま」
銀行振込などで見かけるカナ表記の場合は、(ド)となります。
株式会社の場合は、(カ)ですよね。
合同会社の場合は、(同)と(ド)
合同会社とは縁がない人も、今後、遭遇する機会は増えてくると思われます。
押さえておいて損はないでしょう。
合同会社の英語表記
株式会社であれば、称号の末尾に、「Co., Ltd.」や「Inc.」がついています。
それぞれ「Company Limited」「Incorporated」を略したものになります。
日本的な株式会社であれば、「Co., Ltd.」が多いですかね。
では、合同会社はどういった英語表記になるのでしょう。
合同会社は、もともと、欧米にあった「Limited Liability Company」という法人形態を日本に持ち込んだものになります。
これを日本風にアレンジしたので、合同会社は「日本版LLC」とも呼ばれています。
このため、英語表記もこのまま使われることが一般的です。
「○○Limited Liability Company」
「○○, LLC」
こちらも、頭の片隅に置いておくとよいでしょう。
合同会社の役職
株式会社の場合、トップの役職はどう表記されているでしょうか?
一般的なものとして、
・代表取締役
・社長
・CEO
などをよく見かけますよね。
では、合同会社は…?
少し異なります。
正式には「代表社員」といいます。
私も合同会社を立ち上げて名刺を作っていますが、普通に「代表社員」を名乗っています。
ただ、この名前、「社員」と表記されているので、あまりトップとは認識されにくいんですよね。
私自身、別に会社のトップだと伝えたいわけではありません。
ただ、取引先や融資先などの相手のほうが、気にしてくる場合が多いように感じます。
このため、合同会社のトップは、正式名称の代表社員ではなく、
・社長
・代表
・CEO
と名乗る人も多いように見えます。
ただ、一点だけ注意することがあります。
合同会社のトップ(代表社員)は、
「代表取締役」と名乗ることはNG
になります。
この代表取締役は、株式会社だけに存在している役職です。
合同会社に代表取締役はありません。
合同会社で代表取締役を名乗っている名刺を見かけたら「あやしいな」と感じとってみてください。















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