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グラデーションFIREと週3日ワーク…「減らす」より「動かせる」人生へ!

生き方・働き方

最近、「グラデーションFIRE」という言葉をちらほら見かけるようになりました。

FIRE(Financial Independence, Retire Early)といえば、経済的自立を達成し、会社員などの労働から早期に離れる生き方として知られています。

ただ、現実には「今日まで会社員、明日からFIRE」というように、人生がきれいに切り替わる人ばかりではありません。

働く日数を少し減らす。

会社員を辞めて、負担の少ない仕事に変える。

資産収入を増やしながら、労働収入への依存を少しずつ下げる。

完全に仕事をやめるのではなく、自分にとってちょうどいいところまで仕事を減らす。

そんな、0か100かではないFIREへの移行を「グラデーションFIRE」と表現するようです。

この言葉を知ったとき、最初に思いました。

これって、私がずっとやってきた「週3日ワーク」にかなり近いのでは?

私は完全FIREを目指して週3日ワークになったわけではない

私は長い間、基本的に週3日程度働く生活を続けています

週5日働くことを当たり前とせず、自分に必要な収入と、自分が確保したい時間とのバランスを考えながら働いてきました。

そう考えると、

週5日から週4日へ。

週4日から週3日へ。

そして、いつかは週2日、週1日、完全FIREへ。

そんなグラデーションの途中に私がいるようにも見えます。

ところが、少し考えてみると、どうも違和感があります。

私は、週3日から週2日、週1日、そしてゼロへと、労働時間を一方向に減らしていきたいわけではないからです。

むしろ、場合によっては週4日働いてもいいと思っています。

ここが、私にとっては重要なところです。

大切なのは「減らすこと」ではなく「動かせること」

たとえば、お金が必要な時期があります。

そんなときには、仕事を増やせばいい。

逆に、体調があまりよくない時期もあります。

そんなときには、仕事を減らせばいい。

とても面白い仕事に出会って、久しぶりに仕事へのモチベーションが上がることだってあるでしょう。

そのときには、あえて仕事を増やしてもいい。

家族との時間を優先したい時期なら、減らせばいい。

資産収入が増えて、労働収入の必要性が小さくなれば、さらに仕事を減らしてもいい。

つまり、

週5日 → 週4日 → 週3日 → 週2日 → FIRE

という一方向である必要はありません。

私なら、

週5日 → 週3日 → 週4日 → 週2日 → 週3日

でも、まったく問題ありません。

重要なのは、数字が右肩下がりになっていることではない。

自分の状況に合わせて、その数字を自分で動かせること。

私が求めてきた自由は、こちらなのだと思います。

FIREというより「Adaptation FIRE」なのかもしれない

そう考えると、「グラデーションFIRE」という言葉は、私の生き方にかなり近いようで、少し違います

グラデーションという言葉からは、濃いところから薄いところへ、少しずつ移っていくイメージを私は持ちます。

でも人生は、それほど一方向には進みません。

お金があるときもあれば、ないときもある。

元気なときもあれば、そうでないときもある。

仕事をしたくないときもあれば、猛烈に何かをやってみたくなるときもある。

環境そのものが変わることもあります。

だったら、一つの完成形へ向かって進み続けるより、

その時々の環境に適応できるほうが強い。

FIREという言葉を使って勝手に名前をつけるなら、私の場合は「グラデーションFIRE」というより、

Adaptation FIRE(アダプテーションFIRE)

なのかもしれません。

もっとも、私は新しいFIREの種類を提唱したいわけではありません。

むしろ、ここまで考えてみると、以前から私が考えてきた別の概念に戻ってきます。

そのために「複線化」と「余白」をつくっておく

状況に応じて働き方を変えればいい。

言葉にすると簡単です。

しかし、実際には簡単ではありません。

毎月の生活費をすべて給与に依存していて、貯蓄にも余裕がなければ、

「今月は体調が悪いから仕事を半分にしよう」

とは、なかなか言えません。

反対に、仕事を完全にやめてしまい、再び働こうと思ったときに戻れる場所がなければ、

「今年はもう少し働いてみよう」

という選択も難しくなります。

だから私は、人生の中にいくつかのルートを持っておくことを大切にしています。

労働収入だけに依存しない。

一つの仕事だけに依存しない。

一つの資産だけに依存しない。

そして、時間も予定もお金も、すべてを使い切らない。

複線化して、余白を残しておく。

一見すると非効率です。

使わない選択肢を持っていることには、コストもかかります。

余白を残すということは、最大効率を追求しないということでもあります。

でも、その一見無駄に見える部分が、人生の状態が変わったときに効いてきます。

私が考えているのは「人生の冗長設計」

私はこうした考え方を、「人生の冗長設計」と呼んでいます。

冗長という言葉は、ITやシステムの世界では珍しいものではありません。

一つの機器が故障してもシステム全体が止まらないように、予備の機器や経路を用意しておく。

普段は使わないものを、あえて持っておく。

効率だけを考えれば無駄です。

しかし、不確実性に対しては強くなります。

私は、人生も同じだと考えています。

人生の冗長設計については、こちらにまとめています。

→ 「人生の冗長設計」についてはこちら

人生の冗長設計は、FIREだけの話ではありません。

仕事だけの話でもありません。

お金、健康、家族、時間、資産、働き方…。

人生では、自分では予測できないことが次々に起こります。

未来を完璧に予測することはできません。

だからこそ、

未来を当てるのではなく、未来が外れても動けるようにしておく。

そのために複線化し、余白を持ち、自分でコントロールできる範囲を広げておく。

これが、私の考える人生の冗長設計です。

FIREすることより、FIREもできる状態

グラデーションFIREという言葉を知って、改めて自分の週3日ワークについて考えてみました。

確かに、外から見れば私はグラデーションFIREの途中にいるように見えるのかもしれません。

でも、私自身は完全FIREというゴールへ向かって、労働量を少しずつ減らしているつもりはありません。

仕事が必要なら増やす。

必要なければ減らす。

体調が悪ければ休む。

面白ければやる。

状況が変われば、自分も変える。

だから私が欲しかったのは、

「働かなくていい人生」ではなく、「働く量まで自分で決められる人生」

だったのだと思います。

FIREすることそのものより、

FIREすることもできる。働き続けることもできる。そして、その間を自由に行き来できる

そんな状態のほうが、私は好きです。

グラデーションFIREという新しい言葉を知ったことで、逆に、昔から自分が目指してきたものの輪郭が少しはっきりしたような気がします。

それはやはり、私にとってはFIREというより、

「人生の冗長設計」

なのだと思います。

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Posted by かずきび