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AIも「鵜」の一羽だった…私が生成AIを使い続けて気付いたこと

生き方・働き方

はじめに

子どもの頃、私は大人の言うことは絶対だと思っていました。

学校の先生、医者、親、テレビに出てくる専門家、国会議員の先生。

「この人たちは、何でも知っている。」

そんなふうに思っていました。

しかし、社会に出て、仕事をして、経営者になり、さまざまな経験を積む中で、その考えは少しずつ変わっていきました。

そして最近、その変化は生成AIに対しても起きています。

専門家には、それぞれ専門分野がある

例えば医療です。

私は睡眠時無呼吸症候群の相談をしたとき、

「呼吸の病気だから呼吸器内科だろう。」

と思っていました。

しかし実際には耳鼻科が専門でした。

また、過呼吸についても、最初は呼吸器内科だと思っていましたが、いくつかの診療科を経て、最終的には精神科で治療を受けることになりました。

医者は何でも知っている。

そう思っていた子どもの頃とは違い、実際には耳鼻科には耳鼻科の専門領域があり、精神科には精神科の専門領域があります。

これは医者だけではありません。

税理士は税務の専門家です。

銀行員は融資の専門家です。

不動産業者は不動産の専門家です。

ITコンサルはシステムの専門家です。

それぞれ非常に優秀ですが、得意分野とそうでない分野があるのです。

経営者になると「束ねる仕事」が始まる

経営者になってから、一番変わったのはここかもしれません。

専門家に答えを求めるのではなく、専門家の意見を集めるようになりました。

税務は税理士。融資は銀行。契約は司法書士や弁護士。システムはITコンサル。病気は医師。

それぞれの専門家に相談します。

しかし、最終的に経営判断をするのは経営者である私自身です。

責任も私が負います。

専門家の意見をそのまま採用するのではなく、複数の視点を整理し、自分で意思決定する。

これが経営者の仕事なのだと思っています。

生成AIも同じだった

生成AIを使い始めた頃は、

「何でも答えてくれる。」

そんな印象を持っていました。

しかし、使えば使うほど面白いことが起きます。

ある生成AIでは

「この構成のほうがいい。」

と言われます。

別の生成AIでは

「いや、その構成で問題ありません。」

と言われます。

さらに最初の生成AIへ戻ると、

「それは違いますね。」

と言われることもあります。

最初は驚きました。

でも、途中で気付きました。

「あれ、人間と同じじゃないか。」

AIも専門家の一人

生成AIには、それぞれ個性があります。

論理構成が得意なもの。文章表現が得意なもの。

慎重なもの。大胆なもの。

人間と同じように、それぞれ得意不得意があるように感じます。

つまり、生成AIも万能ではありません。

優秀な専門家の一人なのです。

だから私は、生成AIの意見を参考にはします。

でも、そのまま鵜呑みにはしません。

「なるほど、そういう見方もある。」

そう受け止めるようになりました。

私は「鵜匠」でありたい

少し変わった例えかもしれませんが、最近は専門家を「鵜」に例えることがあります。

もちろん、専門家を軽く見ているわけではありません。

鵜には鵜にしかできない仕事があります。

魚を捕る技術は、鵜匠よりも圧倒的に優れています。

しかし、

・どこへ向かうのか
・どの鵜に任せるのか
・いつ引き上げるのか

それを決めるのは鵜匠です。

私は経営者とは、この鵜匠のような役割なのではないかと思っています。

税理士も、銀行も、医師も、コンサルも、そして生成AIも。

それぞれ非常に優秀な専門家です。

だからこそ、その力を信頼し、最大限に活かしたい。

でも、主導権だけは渡したくありません

おわりに

AIが進化するにつれて、

「AIが判断してくれる。」

そんな時代になるのかもしれません。

でも私は、そうは考えていません。

AIは最高の相談相手にはなります。

優秀な壁打ち相手にもなります。

文章を整え、論点を整理し、自分では気付かなかった視点を教えてくれます。

しかし、人生や経営の責任まで引き受けてくれるわけではありません。

最後に判断するのは、自分です。

その責任をAIへ渡してしまうと、人は少しずつ考えることをやめてしまうのではないでしょうか

だから私は、これからもAIを積極的に使い続けます。

ただし、AIを「先生」としてではなく、「信頼できる専門家の一人」として。

専門家は、答えをくれる人ではありません。

より良い判断をするための材料を与えてくれる人なのだと思っています。

そして私は、その専門家たちを束ねる鵜匠のような存在であり続けたいと思っています。

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Posted by かずきび47