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巨大ピラミッドや豪邸街が深井にあった…原付で見ていた「泉北ニュータウンの外側」の風景

2026年4月27日大阪南部

はじめに

私は泉北ニュータウンで育ちました。

泉ヶ丘、栂・美木多、光明池。(当時は光明池が終点でした。)

子どもの頃の世界は、団地と公園、整備された道路、歩道橋に囲まれた、人工的で整った街だった気がします。

ただ、学生時代になり、原付に乗るようになってから、少しずつ、その「外側」へ行くようになりました。

深井、ベルランド病院の周辺、大美野。

当時の私は、

「有名人の豪邸があるらしい」

そんな噂を聞いて、意味もなく住宅街を原付で走り回っていました。

するとある日。

深井の裏道で、突然「巨大なピラミッド」を見つけたのです。

深井という、少し不思議な街

私は昔から、深井という街に少し独特な印象を持っていました。

泉北高速鉄道では何度も通過する。

しかし、不思議と「深井で何をしたか」は、あまり思い出せない。

中百舌鳥ほど都会ではない。泉ヶ丘ほどニュータウンの中心でもない。

それなのに、なぜか記憶から消えない。

以前、私は「深井は、深いけど記憶の中では浅い街」

という内容の記事を書いたことがあります。

長崎屋(アンディ泉北)の記憶。原池の少し暗い空気。高架駅の怖さ。

どれも断片的なのに、不思議と忘れられない。

深井という街には、昔からそんな「ぼんやりした違和感」があった気がしています。

私にとって深井は「泉北ニュータウンの端っこ」のような街でした。

ニュータウンの外側にある、少し空気の違う世界。

そんな感覚が、子どもの頃からありました。

ベルランド病院と「郊外の大人の世界」

当時、深井周辺で特に存在感があったのが、ベルランド総合病院です。

今では、泉ヶ丘の近畿大学病院の存在感も大きいですが、当時の南大阪では、

「巨大病院といえばベルランド」

という印象を持っている人も多いのではないでしょうか。

泉北ニュータウンの整った空気から少し外れ、幹線道路沿いへ出る。

ロードサイド店。大きな病院。車社会。郊外型店舗。

子どもの頃の私は、そのあたりに、

「大人の世界」

のようなものを感じていました。

大美野には、有名人の豪邸があるらしい

そしてもうひとつ、当時よく耳にしたのが、

「大美野には、有名人の豪邸があるらしい」

という話です。

本当だったのかどうかは、今でもよく分かりません。

ただ、当時の子どもたちにとって、

「社長が住んでいる」
「芸能人がいる」
「すごい家がある」

そんな噂だけで、十分に「別世界」でした。

私は原付で、そのあたりを意味もなく走り回っていました。

もちろん、豪邸を見ても、それが誰の家なのか分かるわけではありません。

ただ「泉北ニュータウンとは少し違う空気」だけは、確かに感じていた気がします。

裏道で突然現れた「巨大ピラミッド」

そんなある日。

深井の裏道を走っていると、突然、巨大な階段状の構造物が現れました。

住宅街の中に、土でできた巨大なピラミッド。

当時の私は、

「仁徳天皇陵みたいな、昔の偉い人のお墓なのだろう」

と本気で思っていました。

後で知ったのですが、これは古墳ではなく、

「土塔」

という奈良時代の遺構だったようです。

しかも、あの行基に関連すると言われています。

ただ、子どもの頃の私にとって、そんな歴史的意味はどうでもよく、

「なぜ住宅街の中に、こんな巨大なものがあるのか」

それだけが強烈に印象に残りました。

「幻の駅」と同じ空気を感じる場所だった

私は以前「泉北高速鉄道の幻の駅」についての記事も書きました。

深井駅と泉ヶ丘駅の間。

陶器川付近に、上下線が大きく離れ、ホームのような空間が広がっている場所があります。

かつて、新駅構想があったと言われる場所です。

あの風景も、子どもの頃からずっと気になっていました。

泉北ニュータウンの整備された空間のすぐ横に、田園風景、未開発地、途中で止まった構想のようなものが残っている…。

今回の巨大ピラミッドも、どこか似ています。

住宅街の中なのに、突然、奈良時代が残っている

まるで、時代がズレたまま取り残されているような感覚です。

泉北ニュータウンの外側には、「別の時間」が流れていた

今振り返ると、深井周辺という場所は、少し不思議な場所だった気がします。

ニュータウン。田園地帯。古い集落。巨大病院。豪邸街。古代遺跡。高速道路。

いろいろな時代が混ざり合っていました。

しかも、それらが完全に整理されず、少しずつ混ざったまま残っている。

だからこそ、子どもの頃の私は、

「泉北ニュータウンの外側には、まだ何か分からないものがある」

そんな感覚を持っていたのかもしれません。

子どもの頃の「探索」は、街の記憶になる

今思うと、当時の私は、別に目的があったわけではありません。

ただ原付に乗り、

「この道の先には何があるんだろう」

そんな気持ちで、泉北ニュータウンの外側を走り回っていただけでした。

でも、その断片的な風景は、今でも不思議と記憶に残っています。

ベルランド病院。大美野の豪邸。深井の巨大ピラミッド。そして、泉北高速鉄道の幻の駅。

どれも「ニュータウンの外側」で見つけた風景でした。

深井という街には、今でも少しだけ、

「まだ何か謎が残っている」

そんな感じがしているのです。

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Posted by かずきび47