「泉北は延命、千里は更新」両方を見てきた私が感じる、大阪2大ニュータウンのなんとも言えないGAP

はじめに
私はこれまで、
・泉北ニュータウン
・千里ニュータウン
両方の空気を見ながら暮らしてきました。
子どもの頃は、泉北側の空気の中で育ち、現在は千里に近いエリアで生活しています。
どちらも、大阪を代表する巨大ニュータウンです。
団地、緑道、歩車分離、計画的な街づくり。
設計思想そのものは、かなり似ています。
ただ、最近、強く感じることがあります。
「同じニュータウンなのに、ここまで違う空気になるのか」
ということです。
今回は、長年両方を見てきた中で感じている、
「なんとも言えない差」
について、少し整理してみたいと思います。
※本記事は統計分析ではなく、実際に両地域を長年見てきた個人的観察・体感ベースの整理です。
泉北は「延命」、千里は「更新」
最近の私の感覚を、一言で表すとこうです。
・泉北は「延命」
・千里は「更新」
もちろん、泉北でも再整備は行われています。
団地へのエレベーター後付け、バリアフリー化、一部建替えなど。
ただ、その方向性が「新しい街へ生まれ変わる」というより「今ある巨大住宅地を維持する」に近い印象なのです。
一方、千里では、古い団地が、まるで現代型マンションのような外観へ建替えられ、駅前には、
・カフェ
・ドラッグストア
・医療モール
・飲食チェーン
などが普通に増えていく。
「昭和ニュータウンを、もう一度都市化している」
そんな空気すら感じます。
泉北から消えつつある「子どもの街」の空気
子どもの頃の泉北ニュータウンは「子どもの街」でした。
団地の間には大量の子どもがいて、学校も活気があり、近隣センターも普通に機能していた。
ただ最近は、その空気がかなり変わっています。
小中学校の統廃合。
そして、かつては「賢い高校」というイメージだった学校ですら、定員割れの話題が出る時代になりました。
もちろん、学校そのものの問題ではありません。
背景には、
・少子化
・若年人口減少
・高齢化
・世代更新の停滞
があります。
つまり、
「教育需要そのもの」
が縮小しているのです。
北摂へ移動した「教育重心」
私の世代感覚では、
・三国丘高校
・岸和田高校
は、9学区制のトップ校であり、南大阪を代表する名門校でした。
一方、
・豊中高校
・春日丘高校
は、もちろん良い学校ではあるものの、9学区制のトップ校ではなく
「岸和田より上」
という感覚は、昔はそこまでありませんでした。
ただ最近は、塾のチラシや倍率を見ていると、豊中や春日丘の異常なまでの人気の高さを感じます。
これは単なる偏差値の話ではなく、
・北摂への人口流入
・教育熱心層の集中
・子育て世帯の再流入
など、大阪全体の人口重心の変化とも重なっているように見えます。
団地マーケットの空気も違う
私が特に差を感じるのが「団地内商業施設」です。
泉北では、近隣センターや団地マーケットが、
・シャッター
・空き店舗
・閉鎖区画
になっている場所をよく見かけます。
もちろん、全てではありません。
ただ「昔はここに商店が並んでいたんだろうな」という空気が残る場所は少なくありません。
一方、千里では、
・コメダ珈琲
・飲食チェーン
・ドラッグストア
・医療施設
などが普通に入ってくる。
つまり「今でも民間資本が投資したい街」として見られているように感じます。
「駅の数」の差はかなり大きい気がする
最近、個人的にかなり大きいと感じているのが「駅の数」です。
千里ニュータウンは、
・千里中央
・桃山台
・南千里
・山田
・北千里
さらにモノレールもあり「駅を中心に街が連続している」構造になっています。
つまり、駅ごとに再開発や建替えが進みやすく、更新ポイントが多いのです。
一方、泉北ニュータウンは、
・泉ヶ丘
・栂・美木多
・光明池
・和泉中央
と、駅間距離がかなり長いです。
そのため、駅近は更新されても、駅から離れると、
団地、高齢化、シャッター化、バス依存…
が一気に強くなる印象があります。
そして実際、建物更新は駅近から始まっているようにも見えます。
これは単なる印象論ではなく、人口密度、再投資効率、不動産価値など、都市構造そのものの差なのかもしれません。
勝ち負けではなく、「別の未来」へ向かっている感じ
もちろん、これは、
「千里が勝ち」
「泉北が負け」
という話ではありません。
むしろ私は、昭和ニュータウンの原型が比較的残る泉北の空気に、独特の魅力も感じています。
ただ、長年両方を見ていると、
「同じ時代に作られた巨大ニュータウンなのに、ここまで未来が分かれていくのか」
という感覚を強く持つようになりました。
千里は、都市化し続けるニュータウン。
泉北は、成熟した巨大住宅地。
そんな違いが、少しずつ見え始めているのかもしれません。





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