大阪というドラクエ(第3話):裏世界への入口…なぜ一度、ゲームは止まったのか

はじめに
前回(第2話)は、梅田という場所を、ドラクエのダンジョンとして整理しました。
多くの人がそこを目指し、そこにたどり着き、
そして…
そこで消耗していく構造
があることを見てきました。
ただ、このダンジョンにはもうひとつ特徴があります。
それは、
自分の意思とは関係なく、進行が止まることがある
という点です。
止まるという出来事
ドラクエの世界では、基本的にプレイヤーは前に進み続けます。
戦い、経験値を積み、装備を整え、次の町へ向かう。
しかし現実の世界では、
ある日、突然「進めなくなる」ことがあります
それは、単なる疲れではありません。
薬草でも、ホイミでも回復しない。
少し休めば戻るという状態でもない。
そもそも、動くこと自体が難しくなる
これまで当たり前にできていたことが、同じようにはできなくなる
そんな状態です。
想定されていなかった出来事
ここで重要なのは、
この出来事は、これまでの攻略の延長線上にはない
ということです。
これまでのルートでは、
・努力すれば進める
・工夫すれば乗り越えられる
・我慢すれば続けられる
そう考えてきたはずです。
しかし、この段階になると、
それらが、通用しなくなります
これまでの装備も、スキルも、ほとんど役に立たない。
そんな感覚に近いものがあります。
パーティとしての重み
この頃になると、
ゲームは自分ひとりのものではなくなっています
結婚し、子供が生まれ、気がつけばパーティができている。
そうなると、自分が止まるということは、
パーティ全体の進行が止まること
にもつながります。
それは単なる「プレイの中断」ではなく、
全体に影響する出来事
としての重みを持ちます。
教会という場所
ドラクエの世界には、教会という場所があります。
そこでは、
・セーブができる
・状態を回復できる
・場合によっては「生き返る」こともできる
ただし、これは
戦いの延長ではなく、いったん流れを止める行為
です。
現実の世界でも、似たようなことが起きます。
それまでの流れを止め、いったん距離を置き、回復に専念する時間。
それは決して前進ではなく、
「離脱」に近い状態
です。
離脱の意味
この「離脱」は、多くの場合、ネガティブに捉えられます。
・ここまで積み上げてきたものを失うのではないか
・もう元には戻れないのではないか
・取り残されてしまうのではないか
そう感じるのは自然なことです。
実際、ダンジョンの中にいるときは、
そこを離れること自体が「敗北」のように感じられる
からです。
見え方の崩壊
ただ、この段階で起きているのは、
単なる停止ではありません。
それまでの「見え方」が崩れる
という変化です。
当たり前だと思っていたこと。
正しいと思っていたルート。
目指すべきだと信じていた場所。
それらが、少しずつ揺らぎ始めます。
外から見るということ
ダンジョンの中にいる限り、その構造は内側からしか見えません。
しかし、一度外に出ると、
・どこが複雑だったのか
・なぜ消耗していたのか
・何が前提になっていたのか
が、少しずつ見えてきます。
「裏世界」という可能性
ここで初めて、ひとつの可能性が浮かびます。
この世界には、別の進行ルートがあるのではないか
という考え方です。
しかもそれは、
・表のルートとは違う構造を持ち
・進み方も、必要な装備も違い
・見える景色も変わる
そんな世界かもしれません。
この段階では、まだはっきりとは分かりません。
ただ…
何かが違う
という感覚だけは残ります。
すぐには戻らない
重要なのは、
この状態は、すぐに元に戻るものではない
という点です。
一度止まった流れは、同じ形では再開できないことが多い。
むしろ、
別の形でしか進めなくなる
そんな感覚に近いものがあります。
次回予告
ここまで、
・梅田ダンジョンでの消耗
・進行の停止
・教会のような時間
・そして離脱
という流れを見てきました。
これは決して、
「失敗」や「後退」だけで終わるものではありません。
むしろ、
ここから別の進み方が見えてくる可能性がある
のです。
次回(第4話)は、
裏世界での進み方
について整理してみます。
そこでは、
・装備の意味が変わり
・回復の方法が変わり
・進むルートそのものが変わります
そしてはじめて、
ベホイミのような大きな回復が意味を持つ段階
に入っていきます。





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