ドラクエの世界と就職氷河期世代…ロトのよろいは倉庫(預かり所)にある…

私は53歳の就職氷河期世代です。
うつ病で会社を辞めた後、フリーランスとして約10年ほど活動を続けています。
以前、私はこんな記事を書きました。
要約すると…
人生はドラクエに似ている。
若い頃はお金(ゴールド)がなくて苦労する。
しかし年齢を重ねると、気づけばゴールドは増えている。
そして最後には「死ぬ時が一番お金持ち」になってしまう。
だからこそ、
”ライフプランを意識して、お金を使うタイミングを考えよう”
そんな内容の記事でした。
この記事には、意外と多くのコメントや連絡をいただきました。(ありがとうございます。)
「確かにドラクエも最後はゴールド余りますよね」
「ライフプランを考えないといけないですね」
そんな声が多かった記憶があります。
ところが最近、その記事の続きを書きたくなりました。
なぜなら、人生はドラクエのように単純ではないからです。
ドラクエでは装備はすぐ使える
ドラクエの世界では、強い装備を手に入れたらすぐに使えます。
ロトのよろいを手に入れたら、その瞬間から防御力が上がります。
賢者の石を手に入れたら、すぐに回復する道具として使うことができます。
とてもシンプルな世界です。
しかし、現実の人生はそうはいきません。
現実の装備は「今」使えない
人生における装備としては、次のようなものがあります。
・確定拠出年金(DC)
・老齢年金/個人年金
・不動産
・マイクロ法人(プライベートカンパニー)
・法人/個人保険
これらは確かに「防具」です。
将来のあなたの生活を守ってくれる装備です。
しかし、問題があります。
ほとんどが今は使えないのです。
確定拠出年金(DC)は60歳まで引き出せません。
老齢年金は、前倒ししても、基本的には60歳以降の受給となります。
つまり、ロトのよろいという強い防具を手に入れているのに、装備できるのは何年も先になるのです。
いまの戦闘では使うことができないのです。
就職氷河期世代というステージ
ここで、私たちの世代の状況を考えてみます。
私たち就職氷河期世代は、いま50歳前後。
そして人生のステージはこうなっています。
・子どもは大学など教育費のピーク
・親世代は介護や医療が始まる
・自分自身の体にも不調が出始める
つまり
上の世代と下の世代に挟まれた状態です。
ドラクエで言えば、街の近くでレベル上げをしている段階なのに、すでにラスボス前のような消耗をしている。
少なくとも、私はそんな感覚でいます。
遠くの街には行けない
ドラクエでは、遠くの街に行けば、新しい武具・装備やイベントがあります。
しかし現実では、そう簡単に街を離れられません。
家族、教育費、介護、通院、仕事…
さまざまな制約があります。
だから、遠くの街に簡単には行けません。
強い敵を倒して効率よくレベルアップすることもできません。
できることは一つです。
「街の近くで弱い敵と戦い続けること」
効率は悪いですが、それでゴールドを稼いでいくしかありません。
しかも、私はうつ病持ちです。
遠出をして、派手な戦闘をしてしまうと、いつザラキをくらってしまうか分からない状況なのです。
ギガデイン労働という消耗戦
しかも、現実の戦闘は意外と消耗します。
若い頃なら、弱い敵は普通に剣で倒せたのかもしれません。
しかし年齢を重ねると、同じ敵でも少し事情が変わってきます。
仕事の責任は重くなり、求められる役割も大きくなります。
ドラクエで言えば、スライム1匹を倒すのにギガデインを使っているような状態です。
本来ならそこまで強い魔法は必要ないはずなのに、仕事ではそれを求められることがあります。
そうやってMPを消耗しながら、街の近くで戦い続ける。
それが50代というステージなのかもしれません。
「健康寿命」というもう一つの制限時間
ここで、もう一つ考えておきたいことがあります。
それは「健康寿命」です。
人は平均寿命まで生きるかもしれません。
しかし、元気に動ける期間はそれより短いと言われています。
つまり人生には
・お金の時間
・健康の時間
という、二つの時計があります。
多くの制度は「老後」を守るように設計されています。
しかし、その頃に元気で動ける保証はどこにもありません。
だからこそ、将来の防具を準備しつつも、
”健康というHPをどう残すか”
という視点も大切なのだと思います。
それでも装備は準備しておく
そんな状況の中、私がやっていることがあります。
それは
将来の防具を準備しておくことです。
たとえば
・不動産投資
・マイクロ法人(プライベートカンパニー)
・経営セーフティ共済
・小規模企業共済
こうしたものです。
これらは、いまの戦闘では役に立たないかもしれません。
しかし、60歳以降の人生では防御力になる可能性があります。
ドラクエで言えば、ロトのよろいを倉庫(預かり所)に置いておくようなものです。
本当はラスボスと戦いたくない
普通のゲームなら、ラスボスと戦って勝つのが楽しいのだと思います。
しかし、人生では少し違います。
私はいつも思っています。
できればラスボスと戦わずに済むなら、それでもいい。
60歳になったとき、
・健康が残っている
・夫婦で旅行に行ける
そんな状態なら、それで十分です。
人生の第2章
ドラクエ4は、オムニバス形式のゲームでした。
第1章が終わると、次の主人公による第2章が始まります。
人生もそれに少し似ているのかもしれません。
私たちの第1章は、
働きながら家族を支え、親と子どもの間で奮闘する時代。
そして第2章は、
60歳以降の時代です。
第1章のダメージを引きずっているかもしれません。
それでも、少しだけ自由な時間が増えるかもしれません。
だからこそ、いまは
効率の悪い戦いでも続けるしかない。
そんな時期なのだと思います。
それでもゲームは続く
就職氷河期世代の人生は、効率のいい戦いばかりではありません。
むしろ
「効率の悪い戦いの連続」
だったのかもしれません。
それでも、街の近くで弱い敵を倒し続ける。
そうやって少しずつ装備を集めていく。
今は辛くても、そのうち、ロトのよろいを装備できるようになったら、楽になれる…。
そんな人生も、ドラクエの一つの遊び方なのかもしれません。
ただし、できれば…
自分いきつけの回復の街や回復の泉は、少し早めに見つけておきたいものです。
できれば、戦闘を続けながらでも…。






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