【インタビュー①】不安は消すのではなく管理する…週3日フリーランスという働き方の設計図

※この記事は、「週3日で働く=楽」「不安がない人の話」ではありません。病気・収入・制度・現実的な数字を前提に、無理なく続く形を設計した一つの実例を、インタビュー形式で整理したものです。
はじめに(インタビューの経緯)
「週3日で働いていると聞いて、正直どうやって生活しているのか気になった」
「収入や将来が不安ではないのか」
最近、こうした質問を受けることが増えてきました。
会社員時代の私は、週5日フルタイムで働くのが当たり前だと思っていました。
しかし、現在は、週3日だけコンサルの仕事をして生活しています。
残りの日は、通院や別の仕事、そして休息に充てています。
本記事では、これまでにいただいた質問をもとに、インタビュー形式で、収入・不安・週3日のリアルについて正直に整理してみたいと思います。
①週3日で生活は本当に成り立つのか?
<正直なところ、週3日だけ働いて生活は成り立つものなのでしょうか?「たまたまうまくいっているだけ」ではありませんか?>
正直に言うと、会社員時代の私には
「週3日だけ働く」
という発想自体がありませんでした。
ただ、私が長く身を置いてきたコンサル業界やIT業界に限って言えば、フリーランス市場が非常に活況な状況です。
会社員時代の給与水準よりも高い単価で仕事を受けられることも分かってきました。
仕事の取り方も一つではありません。
・エージェント経由の案件
・自分の人脈経由の案件
この二本立てで回るようになると、
「常にフル稼働しなければならない」
という前提が崩れます。
加えて、以前から不動産投資をして家賃収入を得ており、うつ病による障害年金も受給しています。
さらに法人化することで、収入や支出の扱いについても、ある程度の調整が可能になりました。
つまり、週3日で生活が成り立っているのは、なにか一つに依存した結果ではありません。
複数の収入源と制度を前提に、
「どうすれば無理なく続けられるか」
を設計した結果です。
週3日生活は、勢いで実現したものではなく、かなり現実的な計算の上に成り立っています。
なお、すべての数字を公開しているわけではありませんが、生活費・最低稼働率・最悪ケースは、事前にかなり細かく洗い出しています。
②週3日の働き方、そのリアルな1週間
<「週3日で働く」と聞くと、残りの4日は完全に休みなのかと思う人も多いです。実際の1週間はどのような感じなのでしょうか?>
まず誤解されがちなのですが、週3日の稼働日は、朝から晩まで普通にコンサルの仕事をしています。
決して楽をしているわけではありません。
ただ、コロナ禍以降は、以前のようなクライアント常駐一択ではなく、出張とリモートワークを組み合わせたハイブリッド型の働き方にしています。
この形が取れるようになったことで、体調面の負荷はかなりコントロールしやすくなりました。
週1日は、通院日に充てています。
うつ病をはじめ、持病がいろいろあるため、病院をいくつか回る日を平日に確保する必要があるのです。
これは「空いている日」ではなく、最初から予定に組み込んでいます。
残りの1日は、資格試験の勉強や、金融機関・不動産会社との打ち合わせ、法人の経理、ブログ執筆など、コンサル以外の仕事に充てています。
不思議なことに、この日はあまりストレスがたまりません。
人間関係や政治的なことから切り離されているためでしょうか。
そして、土日は基本的に完全に休みます。
意識的に仕事を入れず、リセット期間として割り切っています。
週3日で働いているというより、
1週間をどう配分すれば無理なく続くか
を考えた結果が、今の形なんだと捉えています。
③収入が途切れる不安と、メンタルの話
<契約が切れたときの不安や、メンタルの揺れはありませんか?>
もちろん、不安がまったくないわけではありません。
コンサルの仕事は契約ベースなので、契約期間中は収入が入ります。
契約が切れている間は基本的に収入はゼロになります。
ただ、私の属しているコンサル・IT領域では仕事自体が飽和しており、多少のインターバルがあったとしても、すぐに赤字に転落するような状況にはなりにくいと感じています。
現在、フリーランスとして法人設立して9期目になりますが、コンサルの仕事を欲しいと思った時に仕事をとれなかったことはまだありません。
加えて、不動産からの家賃収入もあるため、メンタル面でのダメージは思っているほど大きくありません。
むしろ振り返ってみると、週5日で顧客対応や部下のマネジメントをしていた会社員時代のほうが、精神的なストレスははるかに大きかった気がします。
「収入が一時的にゼロになる不安」
と
「常に人に引っ張られ続けるストレス」
を比べたとき、私にとっては前者のほうが、まだコントロール可能な不安だと感じているのだと思います。
実際、私は後者のストレスによって、結果として「うつ病」を発症してしまいました。
④収入の波と、数字の話
<収入は安定していますか? 波はどのくらいありますか?>
収入の波は、市況よりも、契約期間と稼働率に強く依存します。
例えば、週の半分を1年間ずっと働いても、半年フルタイムで働き、残りの半年をほぼ休んで過ごしても、理論上の収入はそれほど変わりません。
人生的には後者のほうが面白そうだと思う人も多いかもしれませんが、私には持病があるため、無理をしない前者、つまり
「細く長く働く」
という道を選んでいます。
コンサル収入を相対的に表すと、会社員時代を100(週5日)とした場合、現在はおおよそ150(週3日)程度です。
これとは別に、家賃収入もあります。
この組み合わせによって、週3日の働き方でも、トータルでは以前より豊かになっていると感じているのです。
⑤それでも踏み出せない人へ
<最後に、働き方を変えたいけれど不安で動けない人へ、一言お願いします。>
私は、計画的にフリーランスになったわけではありません。
うつ病をきっかけに、それまでの働き方を続けられなくなり、変えざるを得なかった人間です。
その過程で知ったのは、探してみると、世の中には意外と多くのセーフティネットがあるということでした。
・障害年金
・傷病手当金
・失業手当
・転職、案件エージェント
・自分の人脈
・高額療養費制度
・自治体の補助金
・法人化による社会保険
などの選択肢。
当時は「もう詰んだ」と思っていましたが、ひとつひとつ調べていくと、選択肢は決して一つではありませんでした。
もし今、働き方を変えたいけれど不安で動けないなら、
「もう終わりだ…」
と決めつける前に、少しだけ視野を広げてみてほしいと思います。
私のときと同様、あなたに合った道は、まだいくつも残っているかもしれません。



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