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AI時代、最後に残る仕事は「決めること」だった…若手コンサルとPEファンドの分岐点〜

2026年1月26日コンサルティング

先日、大学入試共通テストが開催されました。

受験生の皆様におかれましては、大変お疲れ様でした。

そして、今後、高校数学のカリキュラムが大きく変わり、数学A・数学B・数学Cを再編して、統計・確率・データサイエンス寄りになっていくというニュースを見ました。

国としては、文系・理系を問わず

「AIを理解し、使える人材」

を増やしたいのでしょう。

私はコンサルタントを30年近く続けています。

現在、コンサル領域やデータサイエンス領域は活況ですので、この流れ自体は理解できます。

ただ一方で、私は少し違和感も覚えました。

なぜなら、AI・英語・簿記・分析といったスキルは、

実はすでにAI自身が最も得意とする領域だからです。

若手コンサルの武器は、だいたいAIも得意

コンサル業界の若手と話していると、よく聞くアピールに次のようなものがあります。

・AIを使った分析ができます
・英語で資料をまとめることができます
・会計・簿記は一通り分かります
・ロジカルに整理することができます

どれも立派なスキルですが、冷静に見ると、これらはすべて

「標準化でき、形式化でき、再現性が高い」

スキルです。

だからこそ、

・評価されやすい(分かりやすい)
・教えやすい
・そして、AIに置き換えやすい

若手コンサルが悪いわけではありません。

むしろ、合理的に努力した結果がここに集約されているといえるでしょう。

賢い上位層が、PEファンドに向かう理由

最近、「賢い大学の上位層ほどPEファンドを目指している」という話をよく聞きます。

このため、以前、私は次の記事を書きました。

たしかに、PEファンドは、新卒での採用・活躍は難しいのかもしれません。

ただ、コンサルや外資金融などで一定の経験を積んだ後の次のステージがPEファンドだという流れなのでしょう。

これは流行でも逃げでもなく、構造を理解した上での位置取りだと私は思っています。

コンサルとPEファンドの決定的な違いは何か。

それは、

・コンサル→提案するが、決めない
・PEファンド→決めるし、金も出す

という一点に尽きます。

PEファンドは、分析もするし、資料も作ります。

そして最後は、「この会社を買うか」「この経営を引き受けるか」を自分たちで決断します。

正解を出す仕事ではありません。

間違えたときに沈む覚悟を引き受ける仕事です。

ここには、AIの入る余地はありません。

ベテランコンサルが、当分いなくならない理由

一方で、私が属するベテランコンサルはどうなるのでしょう。

英語・簿記・ディベート・記憶力…

などのスキルは若手に軍配があがることが多いかもしれません。

ただ、ベテランコンサルの価値は、

・人脈/経験
・パイプ
・政治
・根回し
・飲みニケーション/タバコミュニケーション

といった、いわゆる「寝技」にあります。

これは決して軽視されるべきものではありません。

企業の現実は、

・正しい案が通るとは限らない
・数字が合っていても、前に進まない
・地雷を踏めば、一瞬で炎上する

こうした状況で求められるのは、

「正解」よりも「落としどころ」 

です。

この領域もまた、AIが最も苦手とする部分だと思ってます。

経営者視点で見ると、話はさらに明確になる

ここで、経営者視点、特に金策を考えると話はさらに分かりやすくなります。

・銀行は数字だけではお金を貸してくれない
・事業計画は正しくても、融資が出ないことはある
・最後に見られるのは「この人が信頼でき、きちんと返済してくれるのか」

つまり、

財務分析は入り口でしかなく、最後は「覚悟」と「信用」の世界

なのです。

AIは、このステージで確実に勝利することはできません。

どれだけ精緻な分析をしても、

「この借金を背負うのは誰か?」

という問いに、AIは答えられないからです。

AI時代の仕事は、4層に分かれる

整理すると、仕事は次の4層に分かれていくと考えています。

①定型作業・処理→AI
②分析・資料・仮説→AI+若手
③調整・政治・関係性→ベテラン
④意思決定・資本・責任→経営者・PEファンド

数字が大きくなるほど、人数は減り、責任は重たくなっていきます。

そして価値は、知識量ではなく、引き受けるリスク量で決まることになります。

最後に

国はAI教育を進め、若手はAIスキルを磨いていくことになるでしょう。

それ自体は間違っていないと思います。

ただし、そこで止まると、AIと競争する場所に自ら立つことに直面します。

これから価値が残るのは、

・何をAIに任せ
・何を人が引き受け
・どこで決断するか

を意識的に切り分けられる人だと思っています。

AI時代、最後に残る仕事は、

やはり

「決めること」

なのだと強く思っています。

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Posted by かずきび47