大阪高校野球の主役交代…PL学園の栄光から、大阪桐蔭・履正社の2強時代へ!

大阪の名前をつけたブログなら、この話題を取り上げないわけにはいきません。
言うまでもなく、大阪の高校は甲子園で全国区の活躍を続けています。
何度優勝したか分からなくなるほどで、最近は「ラスボス」とまで言われるようになりました。
その理由こそ、大阪桐蔭高校、履正社高校の2強が圧倒的な存在感を放っているためです。
ただ、一昔前までは、全く状況は異なっていました。
大阪のおじさん世代なら誰もが知る、あの名門高校が黄金時代を築いていたのです。
PL学園が全国区だった時代
高校野球といえば、かつてはPL学園が絶対的な存在として君臨していました。
80年〜90年代のPL学園は、圧倒的な実績を背景に、全国から有望選手を集め、桑田選手・清原選手をはじめ数々のスターを輩出しました。
「強豪校に入学しなければプロに近づけない」
と言う価値観が強かった時代です。
PL学園は名実ともにプロへの近道でした。
結果として、勝てば勝つほど選手が集まり、選手が集まるほど勝つという、黄金の循環が生み出されていました。
風向きが変わった2000年代
しかし、2000年代に入ると、PL学園の勢いは急速に衰退していきました。
部内のトラブルや不祥事、学校方針の転換などがいろいろ重なり、野球部の縮小が進みました。
2015年頃になると、新入部員の募集が停止され、事実上の活動休止状態となったのです。
「安心して預けられる環境ではない」
と考える中学生や保護者が増え、流れは大きく変わっていったのです。
大阪桐蔭の台頭:全国屈指の育成校へ
PL学園が後退する一方、その空白を埋めるように勢力を伸ばしてきたのが大阪桐蔭です。
科学的トレーニング、データ野球、ウェイト強化などを早期から導入し、育成力は全国トップクラスとなりました。
寮や施設の整備により、全国から選手が集まり
「プロへの最短ルート」
というブランド力も確立されました。
PL学園とは異なる形で強さ・ブランドを構築していきました。
履正社の成長:大阪の才能を掘り起こす名門校へ
一方、履正社は地元大阪の選手を中心に着実に力を伸ばしてきました。
派手なスカウトはせず、府内の中学球児を丁寧に拾い上げ、基礎を徹底して鍛えるスタイルを貫きました。
その積み重ねが身を結び、2019年の夏の甲子園では全国制覇。
大阪桐蔭と互角に戦える
「もう一つの全国規模の強豪」
として、確固たる地位を固めたのです。
時代が変えた「選ばれる学校」
かつては、監督による一本釣りや、強豪ブランドが絶対視されていました。
ただ、現在は、データ・動画・SNS等の普及により、選手や家族が自ら情報を手にいれることができる時代になりました。
学校を選択するための情報を自分自身で検索できるようになったのです。
・指導者の評判
・寮や施設の環境
・選手育成の実績
・進学・就職のサポート
こうした要素がすべて比較される時代となり、結果として、大阪桐蔭と履正社は「選ばれる学校」となっていったのです。
これからの大阪はどう動くか
当面は、大阪桐蔭と履正社の2強時代が続くでしょう。
ただ、データ野球のさらなる普及や、指導者の世代交代により、東海大仰星や金光大阪などが台頭してくる可能性もあります。
PL学園が姿を消した後、現在は2強が君臨。
そして、次の時代が動こうとしています。
個人的には公立高校の台頭も期待しているのですが。
大阪の高校野球は、これからも主役を更新し続けながら、全国の注目を浴び続けていくことになるでしょう。















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